2017年3月3日から解禁された8コア16スレッドのRyzen 7 1800X、Ryzen
7 1700X、Ryzen 7 1700であるが、この時は逝く気満々だった。がしかし、このzenコアを2つ積んだ、即ち16コア32スレッドのCPUが出るとの話が舞い込んで「マジで!!」とRyzen
7
1800Xなんて逝ってる場合じゃない(前回の更新時突撃予告をしてはいるが、逝くのはまあその最上位だから)直ちに予定変更したのだった。これ聞いた時はほんと胸が熱くなった。まさにIntelのExtreme牙城を崩すための刺客だ。これを逝かなかったら必ず後で後悔する。
それから半年も経たない8月10日にスリッパの発売が告知された。8月6日の日曜日、某Gさんへ足を運ぶと、おお!スリッパのチラシが貼ってあるじゃあーりませんか!
その時天の声が「逝っとけ!」と聞こえた。近くに居た店員鈴木ちゃんに声を掛けた。「あのCPUの予約出来ますか?」と
ちょっと面食らった感じに見えたが、「確認します」とのこと。
結構時間が掛かったが、予約は可能とのこと。ただし、前金なんだって。いやね、前金だろうと何だろうと欲しいものは欲しいんだから。軍資金はちゃんと調達済みですよ。
それとママンも同時購入しないと意味がなく、そこにはMSIのX399 GAMING PRO CARBON ACのチラシがスリッパに並べて貼ってあったので即決しスリッパと同時に予約を入れた。
また、ほぼ一式揃えるつもりだったのでショップの有り物を物色してケース・メモリ・電源を取り置き。肝心なCPUクーラーは対応クーラーの発表はあっても当日にならないと物が無い状態だった。
CPUに関しても予約はしても物が必ず入荷するかは分らないと説明を受けたが、ままよと入荷連絡を待つことにした。取り合えず前金約21万円をポンっと払って帰宅。
にしても999ドルのスリッパが\145,800(税込み\157,464)とはボッタクリのご祝儀価格だね。ポ的史上最高額のCPUに相成りました。
8月10日某GさんからCPU入荷の連絡があった。よしよし、これでお盆休みはスリッパで楽しめるぞ!
同時期に会社同僚のPCが壊れたのでポはサポートを頼まれ、この時にほぼ一式揃える事になり、ついでに某Gさんでご購入。
8月12日午前11時にショップで落ち合う。おっ!あれはニコ生で見たことのある店長さんだ。早速見積もりを依頼した。
ちなみに会社同僚の新PCのパーツは
まずはCPU:Core™
i5-7600K。お次は、おっと!店長さんCPUクーラーを素通りしそう。この禿げ〜!違うだろ!違うだろ!(豊田真由子議員風・・・禿げてないけど)
CPUクーラー付いてないから!
店長さん:「そうでした。。。」
クーラーをあれこれ見ても決められず・・・結局最後に後回し。
お次はママン:ASUS
Z270-A。メッチャOCやるわけじゃ無いけど一応Z。
SSD:SANDISK 240GB。やっぱ今ならSANDISKでしょうか。
メモリ:TEAM
TED48GM2400C16BK。
電源:玄人志向シルバー650W。プラグインじゃなくてもこれなら十分。
ラストにCPUクーラー:空冷の一番安いやつ(チグハグだけど・・・汗)、、、といった構成(その他は現有品)。
さあ見積もりを待つことに。その後にポの分もね!
予約表を渡して、物を持ってきましたが・・・CPUクーラーが無いとのこと。。。
まだ発売されてないそうな。
え〜参ったな〜クーラー無いと動かせないし・・・
その頃鈴木ちゃんが出社してきて、実はCPUクーラーを取り置いてあるとのこと。
ほほ〜、で一体何だろう。
ところが、そのCPUクーラーは水冷のCORSAIR
Hydro Series™ H115iだった(スリッパは
水冷を推奨しており簡易水冷水枕用のリテンションブラケットを同梱しているので例の丸い水枕ならば使用可能なのだ)ので、240oラジの入るケースが決まってくるのだ。元々取り置いていたケースはクラマスのCM690IIIだったが240oラジが入らないとのこと。
今店には240oラジ対応ケースがCORSAIR
Carbide Series® Quiet 400Qしかないそうだ。
こうなってくるともうこの道しかない・・・迷わず逝けよ、逝けば分るさ(by アントニオ猪木)
Carbide Series® Quiet 400Qはよく見ると小ぶりなケースで、これで本当にラジ入るの?って感じ・・・ってか間違いなく天井にはラジを搭載できないと思われ・・・まあ、ままよとCPUクーラーとケースは決定した。
あとメモリがちょっと気になる。CPU的には2666対応なので取り置きはCORSAIRのVengeance
LPXの2666(店内には2666がこれしかなかった)だった。こいつの中身はバージョンによって変わるってことなので、クロックを1ランク下げてTEAM
TED48GM2400C16BKにして相性保障を付けて購入。所謂おみくじですわ。
その日はそのまま帰宅。8月13日日曜日会社同僚のPCを組み立てた夜、ママンのMSI
X399 GAMING PRO CARBON ACを眺めていると・・・うわっ!EPS
12V(CPU用)が二口もあるじゃん!長いこと自作やってるけど二口もあるママンは始めて見た。
まあ確かに本来はサーバー用のCPUだし、zenコアも二つ入ってるし、当然のことかもしれんね。
改めて電源を見てみると・・・Sea Sonic
SS-760XP2にはATX 1、EPS 1と箱に書かれている。これEPS
2と判断して良いよね?という疑問が・・・
8月14日月曜日、某GさんにTELして聞いてみたところ・・・鈴木ちゃんは本日お休みだそうで詳しい店員がいない・・・最悪や。
ポの見立てでは本当に詳しいのは鈴木ちゃんしかいないと思う。まあ店長をもってしてもCPUのK付きをすっ飛ばすようでは他の店員のレベルが知れているってことね。(よって何はともあれ鈴木ちゃん御指名なら問題ない)
仕方ないので一応話はしたものの・・・話がちゃんと伝わっているか心配。
夜7時頃に某Gさんへ。悪い予感が当たって・・・やっぱりPCIeの8ピンと勘違いしていた。(^_^;)
ちょっと投げやりな気分で店員が進めるエナマのPlutimax 750wに・・・
帰宅してPlutimax
750wの箱を眺めていると・・・マルチレーンの12Vが25Aしか無いやん。スリッパには絶対不向きと言うか容量不足確定。スリッパは大容量シングルレーンでないとね!
8月15日火曜日、某Gさん開店とともに入店。店員のおねえさんに「鈴木さんはいますか?」と尋ねたら
店員のおねえさん:「鈴木は11時30分に出社です。」と言われて・・・
まだ30分あるし・・・まあ話しても如何にもならんけど・・・時間潰しにおねえさんにこれまでの経緯を延々と話した。(笑)
ポ:「そもそもATXとはPentium4の時代に出来た規格で・・・」と話しはしたがおねえさん全く理解できてないご様子(^^ゞ
そうこうしてると鈴木ちゃんが出社してきた。
思ったとおり鈴木ちゃんなら話は早い。即答でOK。という訳でSea Sonic
SS-760XP2を再度持ち帰る。
さあやっとスリッパに火を入れることが出来る。
今回の捕獲品達。
まずはCPUを取り出します。
ここまでは簡単にできた。
スリッパにはこのCPU簡易水冷用のリテンションブラケットとトルクスのトルクレンチが同梱されている。
何を隠そうポにとって一番の難関だったのはこの金具を外す事だったのだ。核爆
どうやって外して良いか分らなかったので・・・力任せにエイッ!ヤッ!っと・・・金具は何とか外れた (^_^)
このオレンジ色の枠は外さないでね!
AMD初のLGA !! 4094pin ^^;
こいつのインストール方法はMSI様が動画を公開しているので張っておきます。(勿論このママンで説明)
しかしスリッパは巨大だ!長手方向で67.5o!!
待てよ。これ簡易水冷CPUクーラーCORSAIR
Hydro Series™ H115iの水枕よりメッチャ大きくないか!!
やっぱり水枕の直径53oしかない!!
こんなんでちゃんと冷やせるのだろうか?
よくよく考えるとzenコアは隅々まで詰まっている訳じゃないからな〜
ソケットの大きさがEPICと同じだと考えると・・・EPYCはzenコア4つ、スリッパはzenコア2つだからコアの面積的には半分しか詰まってないことになるのか?
上の動画ではCPU側にグリスをテンコ盛りに付けてましたが、簡易水冷の場合この様に水枕が小さいため、ポは水枕側にグリスを付けた。
そうする事によって無駄なくグリスが"濡れる"いや"塗れる"のだ!
さて、今度はストレージのM.2だ。
このママンMSI
X399 GAMING PRO CARBON ACはM.2のPCIe3.0×4
で32Gbpsの帯域を持つソケットを3個持ってます。
何しろPCIeレーン数は64なので、もう使いたい放題ですわ!
そしてM.2 SHIELDなるものが付いております。このM.2のこれらの拘りはポ的には最高ですね!
メモリはこのTEAM
TED48GM2400C16BK
このメモリは今回組み立てた会社同僚のPCでも使っておりメモリ的にはエラー無しをIntel環境で確認済です。
ではスリッパ環境ではどうかが分らないので、memtest86+で確認。
memtest86+は古いバージョンのまま開発が止まっている様で起動して動作はしても表示名がunkownになってました。
最近のメモリテストはUEFI起動するんです。進化しましたね。
もうひとつのmemtest86は新しいバージョン7.4が出ていたので早速やってみたものの、4パターン目でスリッパがスリープに入ってしまったのです。
メモリテスト上でスリープからの復帰は不可能なので、諦めてmemtest86+で再度メモリテストを行い32GBを3パスノーエラー。
水冷の240oラジは、やはり天井には搭載不可能(ラジ幅50oでケース→ママンとの隙間30o)でフロントに搭載した。
簡易水冷と言えども高級品だからか水枕→ラジ間のホースはゴム管じゃなくしっかりしたホースです。しっかりしすぎて取り回しが硬い。
このママンはあちこちに赤いLEDが光ります。
このケースは静音仕様とのことでサイドカバーに静音用の防音材が付いてます。これでどれだけ効果があるかは疑問ですが。
ケースの屋根は磁石仕様で簡単に開けられる。
これで組み立て完成!
OSインスコは何の問題も無く終了。
続いてドライバ類をインスコ。
温度も高くない様です。
まずはストレージ馬鹿として一番気になるのがスリッパ環境でストレージは本来の性能を発揮出来るのか?
一応SAMSUNG SSD
960 EVO(MZ-V6E1T0)はマジシャンでファームをアップしておいた。
これならOK。
マジシャンも
クリスタルディスクマークも
公証値が出ていることを確認 ♥
ついでに他のベンチも
32スレッドを走らせるにはシネベンチですね。
フル・コアで約3000cbはやはりモンスターだね。見たことの無いスコアです。シングルコアでも4770Kと同等の様です。また、温度もフル・コアMAX58℃と比較的上がってないようで扱いやすいCPUなのかも。
この結果からも簡易水冷はちゃんと機能しているようだ。とすると水枕はポの推察通りなのかもしれない。
最後に、クリスタルマークが32スレッドに対応したR7を公開していたのでやってみた。
ALUは驚愕の378210
FPUは159603と振るわないね。FPUに関してはちょっとバグっている様な感じを受けた(ベンチ途中まったく動いてない感じがした)。
・総括
16コア32スレッド!正直これにやられた。いや、ほんと胸熱でした。思えばデュアルCPUのMobile
Athlon XP-M 2500+ (@MP 2800+) に始まりAthlon 64 X2
Dual Core Processor 4800+、Phenom 9600 Black
Edition、Phenom II X2 555 Black Edition、Phenom
II X6 1090T Black Edition、FX 8120とこれまでAMDには胸熱にさせてもらって頂きました。そして、とても楽しませて頂きました。これもひとえにジム・ケラーさんのおかげです。<m(__)m>
日本のご祝儀価格は頂けないが、999ドルでこれだけの物が買えるのは今までの常識を覆すコスパだ。インテルさんかなりビビッてる?
7ナノのzen2が出るまではスリッパを使い倒していこうと思っている。もちろん何時ものように摘み食いはするだろうけど・・・(笑)
で今回とても感心したのがCPUのソケットTR4だ。インストールに関しては言う事無し。100点満点だ。
今までのインテルのLGAは何かズレてる感があってほんとに大丈夫なんだろうか?と思いながらやってたのね。それを思うと今回のTR4はズレようのないとても正確なインストールが誰でも可能になったことが大収穫だと感じた。さらに締めすぎないようにトルクレンチまで同梱されているのは至れり尽くせり。MSIさんの動画を見て頂ければ理解出来ると思うが決して難しくは無い。寧ろ理論的に考えられておりジサカーならば1度組めば間違えようがない。
このママンMSI
X399 GAMING PRO CARBON ACもM.2の仕様がメッチャ気に入った。2TBとかの大容量M.2
SSDを積んでみたいなあ。勿論低価格になってからね。
今現在グラボはRadeon™ HD
5670を使いまわしているが、何れVegaか最新の何かに交換を予定している。
最終更新日 :
2019/01/02