1月27日AMDより発表されたPhenom™II
X2 555 Black Edition。555(マッハ・GoGoGo速そうな気がする(笑))ととても語呂の良いCPUの登場である。2月5日発売となり、早速行き付けのショップ捕獲に行った。
お気づきの方もおられると思うが、ポはもう既に550
Black Editionを所有し使っている。その違いは何か?簡単に言うと、たった0.1MHzクロックスピードが向上しただけである。それで何故逝く?との疑問があると思うが、実はこのCPUはC3ステップとなり不具合・消費電力等が改良されているのだ。
また、それに伴いOC耐性も向上しており、禁断の4コア化も出来るとの話が飛び交っていた。
う〜ん、これは美味しいネタだ!!逝かねばなるまい!!!
まずは、4コア化の検証を行った。
新しいCPUなためマザーのGA-790FXTA-UD5は予めBIOSアップ(F2)をしてあり、常用環境にそのまま555
Black Editionを挿した。
クロック以外は、いたって普通のCallistである。
常用環境からBIOSは触らなかったため、クロックが3.5GHzで起動しているが、気にしないで欲しい。(笑) (本来のクロックは3.2GHz)
これを以下の方法で4コア化出来るはず?なのだ。
それはとても簡単な方法だ。
まずBIOSに入りAdvanced Clock Calibrationを開く。
すると、通常以下の様にEC Firmware Selection がNormalに設定されている。
これをHybridにする。
さらにAdvanced Clock CalibrationをAutoにする。
このままBIOSをセーブして、再起動し、再度確認してみると!
あ〜ら不思議!CPU core 2と3がEnabledになっているのが確認できる。
これで4コア化が成功した!!
このまま起動すると、
Windowsから再起動が促される。
再起動後、エクスペリエンスを見ると、
X4となっている。
名前がB55となり、コードネームはDenebに変わっている。間違いなく4コア化され955と同等になった。
ただ気を付けたいのが、CPU温度が取得出来ないため、コア温度は0℃となってしまい、PWMは無用の長物となり、その結果CPUクーラーのファンは最低回転のまま微動だにしない!
要するに、このまま常用するには、ファンコンでCPUクーラーのファンを制御する必要がある。
ここからは環境をサブ環境なWindows2000として話を進める。(何故ならこの石はサブマシンのために購入したのだ。)
次は、お待ちかね。オーバークロックであるが、ポ的に4GHz常用を狙いたい!
あわよくば4.2GHz!
期待を胸に倍率を20倍に設定し、パイを揉んでみる。
普通に動いてる。
BIOS弄っても起動してくるし、逝けそうか?
ところが、高負荷をかけると、駄目なのだ。結局定格だと3.9GHzがいいところだった。
負荷テストのアプリは3Dmark、OCCT、Prime95等で確認している。
結果、3.9GHzでも常用可能であるが、余裕を見て3.8GHz常用とした。
これはPOCの精神からすれば、現状の最高クロックが3.4GHzであることからすれば、十分目的を達したことになる。
ということにしておく。。。
・総括
Phenom™II
X2 555 Black Editionは、今回の検証から、4コア化が出来、しかもオーバークロックも狙えるとても遊び心のあるCPUだ。このようにAMDは、とってもお茶目なメーカーである。intelでは絶対に真似の出来ないところだ。
ただ、このままずっと4コア化が放置されるとは考えにくい。恐らくは初期ロットのみの恩恵なのだろう。今が旬です。価格的にも安価であるため、この4コア化&OCを味わってみたい方には超お勧めなCPUであることに間違いない。
最終更新日 :
2010/02/07