AMD FX 4100 "Bulldozer / Zambezi" with ASRock Fatal1ty 990FX Professional!ブルはノロマな亀なのか? のスペック

プロセッサ
AMD FX 4100 (3.6/3.8GHz,4cores/4threads,cache L2 4MB L3 8MB ,TDP95W)
マザーボード
ASRock Fatal1ty 990FX Professional   BIOS
メモリ
ADATA AX3U1866GC4G9B-DG2 Dual Channel DDR3-1866 Memory 4GB×2
ストレージ
ccrucial M4 SSD 128GB (CT128M4SSD2) (2.5-inch SATA 6GB/s)
OCZ VERTEX 3 Solid State Drives Max IOPS Edition 120GB(VTX3MI-25SAT3-120G) (2.5-inch SATA 6GB/s)
OCZ VERTEX 3 Solid State Drives 120GB(VTX3-25SAT3-120G) (2.5-inch SATA 6GB/s)
電源
SilverStone SST-ST75F-P
ケース
ANTEC LanBoy Air Red
OS
Windows 7 Home Premium x64


紹介文

 AMD Bulldozer Zambezi-FX series がついに発表・発売された。延期につぐ延期で、それはもう超難産だった。
ポ的には去年からずっと楽しみにしていたCPUであり、実際ママンは先走ってASRock Fatal1ty 990FX Professional を9月に購入して待っていたのだ。

リークした情報から、ある程度想像していたが、迷わず行きつけのショップにFX 8150の予約を入れておいた。
が、発表されるやいきなりドタキャンでFX 8150は発売延期。(下位のFX 4100FX 6100のみ先行販売。)
ええいっ、ままよと最下位ではあるが、発売されているFX 4100を発売日に捕獲した。この時、予約済だったFX 8150は、いつになったら入荷するか分からん状態なので予約はキャンセル。

発表時にレビュー解禁となり、各サイトで酷評されていたので、果たしてどのくらいなものなのか?を身をもって体感したかったのだ。

前回のLlanoとは少し違う赤である。

Zambeziと言えば、アフリカの川の名前(ザンベジ川)が由来だ。

そうアフリカと言えば、TOTOの最大のヒット曲であり、誰もが認める名曲「アフリカ」をイメージせずにはいられない。

この曲のアレンジは今でも全く色あせていない。

”I bless the rains down in AMD.”

「アフリカ」の歌詞をちょっと変えてみた。(この曲のサビの部分で大好きな所である。)
いつものことだが直訳せずに。こう訳すのだ。

”AMDに降り注ぐ酷評を僕は称える。”

さあ、味見だ!

ショップ入荷時に
FX 6100よりもFX 4100方が重いと騒いでいたが・・・
開封してみると、CPUクーラーは銅芯になっていたのだ。


既存のシステムに入れるので、作業はCPU差し替え(1090Tからのダウングレード?)だけだった。
(UEFIのアップは既に済ませてあったので)

起動させてみると、

何とCPU-Z前バージョンでは(ES)と表示されており、Nameも微妙に違っていたりする。なおCPU-ZはCPUID Reviewer Kit for AMD FX Bulldozerを使用した。

 何故か?アイドル時クロックは3700MHz(デフォルト・クロック3600MHzなのに)である。余裕のある時は全コア3700MHzに。って無負荷状態を余裕ととるか?普通。。。

まずは、CINEBENCH R11.5をやってみた。

2.88pts!激遅!!オワタ\(^o^)/

いくらなんでも3.0を割ってしまうとは・・・ポ的予想を大きく下回っていた。OCして何とかしなくては。せめてLlanoと同等な3.41ptsにはかち上げたい。

OC目標!CINEBENCH R11.5スコア 3.41pts!!

一応、クリスタルマークでも確認してみると、

ALU40000、FPU37000か〜。やっぱり遅い。眩暈がしてきた。。。

primeかけて温度をみてみたら、妙な現象に気付いた。



 3300MHzが増えて行く。。。

なにこれ?全コア3300MHzになっとるやん!!

こんなん聞いたことないんだけど・・・

ターボ・コアを切って、4GHzオーバー・クロックしても・・・

駄目だこりゃ。ターボ・コアも関係ねぇーやん。

どうやらCPUコアに100%負荷がかかると強制的にクロック・ダウンする仕様のようだ。

これも、スコアが上がらない理由のひとつなんだろう。

3300MHzってことは、倍率を16.5倍に落とされているわけだ。

では、倍率下げをしたらどうなるかも検証した。

16.5倍よりも低い倍率に設定した場合は、クロック・ダウンは無くなります。そりゃ当然だわな。。。

う〜ん。クロック下げられるならば、上げてみせようホトトギス。

これはもうベース・クロックを上げるしかないな!

CPU定格電圧(1.4125V)でベースクロックを上げてみた。結果は、驚くことにベースクロック255MHzまで安定して上げられたのだ。(ベースクロック260MHzが限界であった。)

Bulldozerコアは基本的にOC耐性は高いようである。

メモリ・クロックは1866MHzであり、このメモリ・クロックは落としたくないので、メモリ対比8で233MHz×8≒1866MHzとなるからベースクロック233MHzに決定。

あとは倍率調整して、常用安定(負荷テスト通過)クロックを模索した結果、4.2GHzに落ち着いた。



よしよし、これでクロック・ダウンされても3845MHzになった。

このOC状態で、各ベンチを行って他の自社CPUと比較してみた。

Llanoのほかに
Athlonを代表してAthlon™II X4 640 + 880GM-LE
PhenomIIを代表してPhenom™II X2 555 BE(4コア化+3.1GHz化) + M3A UCC

を比較対象とした。

まずは、最初愕然としたCINEBENCH R11.5からだ。

・CINEBENCH RELEASE11.5

やったね!3.41pts!( スコア3.41ptsを出すのに何回も保存してるので苦労の後が見えるだろう。倍変だけのOCの場合、4.6GHzでも3.28ptsなんだよね。)

 Bulldozerコアの思想、IPCを下げて高クロック化で対処の結果がこれです。この結果からFX 4100は、クロックで比較するとLlanoの0.7倍の仕事率となる。

・CINEBENCH R10

  コア単体でのスコアがR11.5よりも多少良いようだが、全コアになると・・・追いつかれている感がある。

・CrystalMark2004R3

  やっと20万を超えた。のだが・・・

ALU、FPUはAthlonII X4 640にも届かない。。。

・Windows エクスペリエンス インデックス



  メモリの項目は、AX3U1866GC4G9B-DG21866メモリでベースクロックを上げた効果が何とか出て7.8を叩き出した。(デフォルトでは7.7だったので7.8が出た時には、思わず小さくガッツ・ポーズ!)

 もうこれ以上ベンチをやっても意味無いので、この辺でまとめる。


・総括
  超難産で登場したBulldozerであるが、今の状態だと、はっきり言って”Bulldozerを選ぶ理由は見つからない”。が、新しいアーキテクチャーとしての価値はある。ポ的にはAMD好きなので購入に至った訳だが・・・
このFX 4100をこのままずっと使い続けるかと言われると、”NO”である。来年の進化を期待してやまないのだ。AMDには、
Bulldozerに寄せられた評価を糧にBulldozerを進化させていってもらいたいのだ。かつてのPhenom->PhenomIIの様に。。。だから、冒頭でも書いた様に例え世間の評価が酷評でも、それを称えたい。
ウサギと亀のように、ウサギ(intel CPU)が余裕ブッこいてる間に亀(Bulldozer)がウサギ追い抜く事を夢見て・・・



最終更新日 : 2019/01/03

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