AMD
Fusion(APUの開発コード名) APU(GPU統合CPU)第2弾Aシリーズが2モデル発売された。まだこれから数モデル発表されるようだが、それらは下位モデルのようなので、まずはAシリーズ最上位のA-3850(
開発コードネームLlano)を逝ってみた。ママンはチップセットAMD
A75 FCH搭載のマイクロATXマザーボードASRock
A75M-HVS。 A-3850はブッチギリだ。昔HD3850というグラボがあったが、ひょっとするとHD3850に近い数値なのかもしれない。
毎年恒例のCOMPUTEX真っ只中、Bulldozerを押し退けLlanoは発表された。Bulldozer逝く気満々
だったけど、発売はまだまだ先。これはLlanoで遊ぶしかないなと。
発売日、仕事が終わってから、行き付けのショップへ。
ポ:「赤いのまだ有る?」
沼人:「あるよ。」
沼人は何でも知っている。(笑)
店員Iくんに「赤いやつ下さい!」
当然、3850ね!
ポ:「ママンは何があるの?」
店員Iくん:「ECSは売れてASRockしかないです。」
ポ:「じゃASRockで!」
とまあ、簡単にママン決定!
今回の捕獲品。
要らんDiRt3のクーポン券が付いているので、早速剥がした。
今回のお箱様は赤いのだ!
Llanoの語源はスペイン語。スペインといえば闘牛。また情熱の国、ラテンなのだ。
だから赤いのだ
と勝手に決め込んで!
ラテンと言えば、ハードラテンの傑作!
マラゲーーーーニャ ♪ サレローサ ♪
「マラゲーニャ・サレローサ」CHINGONize!大好きな映画監督ロバート・ロドリゲス率いるバンド「CHINGON」のライブだ!
ラテンの血が煮えたぎったエネルギー!
スパニッシュ・ギター・サウンド炸裂!カッコイイ!
と勝手に盛り上がって、気分は最高潮!
取り敢えず捕獲したのだが、組むには時間が必要。
結局3日後くらいに組み出した。
リテールクーラーは何の変化も無かった。
これ使わんもんね。
ママンは?
高速なSATA3(6G)・USB3ネイティブ対応の割にはチップセットのヒートシンクは小さい。
メモリーは?
スータレのサムソン基盤な1600メモリ4GB×2!
さあ!組みあがった!
ママンがポツンと・・・ってかケースがデカイ!まあ、空冷CPUクーラーakasa AK-967NEROなのでエアフロー良好なの
は良しとする。
ママンは新規購入しようと思っていたが、これという良い取っ手付き(笑)ケースが無かった。
起動ボタンをポチっとな。。。あれれ?起動せん?
もう一度。。。駄目だ。。。
どうやら初期不良を引いてしまったようだ。こんなんだけは引きが強い。(苦笑)
サンディーに続き、これでもう今年は2度目のママン初期不良。2度あることは3度ある?ってブルもか?
翌日、開店早々ショップへTELしてママン交換になった。 目出度し目出度し。
APU情報を見てみよう!
ネイティブなインターフェイスはどうかな?
SATA3(6G)もちゃんと速度が出ているようだ。
少し遅い気がするが、USB3.0もそこそこの速度だ。AMD
A75 FCHは良く出来ていると言える。
普通に上げても面白くないので、OCに挑戦!
でも、倍変のなーんちゃってOCじゃないから!
ベースクロックを上げるんです。まずはベースクロック100→110に上げて起動!
普通に起動してきた。これに気を良くして、120にしてトライ!
起動してこない。
こいつは手強いぞ!
始まって10分もたたない内に撃沈モード炸裂!
そうなんです。こいつはPCI-Eも同期してくるのだった。
はやくも予定終了。
その後色々とやってみたが、頑張った甲斐も無く惨敗だった。ベースクロックは112までは普通に起動するものの113では全く起動しなくなる。
結局、ママンのAUTO設定以外は受け付けないようだ。
最後の手段、全てAUTO設定(メモリは手動で1600に)でメモリが悲鳴を上げるまで逝くことにした。
1600メモリなんでサムソン基盤と言えども1800は駄目だった。
基本的にはCPUクロックを3GHz以上、できれば3.2GHzが目標だったが、余裕をみてCPUクロック3.1GHz、メモリ・クロック1710MHzにて常用することにした。
3.1GHzでも温度は全く上がらない。かなり優秀ですな。
ここでLlanoの性能を他CPUと比較してみよう。
・Windows エクスペリエンス インデックス
比較するシステムは、それ相応のクロックで合わせた。
まずは第1弾APUを代表してE-350 + E35M1-M PRO
Athlonを代表してAthlon™II X4 640 + 880GM-LE
PhenomIIを代表してPhenom™II X2 555 BE(4コア化+3.1GHz化) + M3A UCC
以下項目も同様のシステム比較となる。
A-3850はグラフィック性能が突出しているのが良く分かる。・3DMark06
もしかしてA-3850の3850はそこからきているのかも?
・FFXIV
ここでもA-3850はダントツで、他は足元にも及ばない。
・CrystalMark2004R3
普通に20万超えだもんね。
ほとんどの項目でトップクラスである。
A-3850CPU性能に関しては、L3キャッシュを持たないことからAthlon系統の
コアをシュリンクかけているだけかと思っていたが、どうやらPhenomIIと同等以上のようだ。順当に進化していることが伺える。
・Super PI
一応やってみた。
555BEよりも1秒ほど遅いがL3キャッシュ無しの影響か?
ってゆーかブルのリーク情報から察するにAMDはPIを捨てたのかも?
・CINEBENCH R10
このベンチでもPhenomIIよりも速い結果が。
・CINEBENCH RELEASE11.5
CINEBENCHの場合、A-3850は既存CPUよりもクロック当りの仕事率が上がっているという結果だ。
以上、掻い摘んでベンチをやってみたが、世間で言われているようにGPUはとても優秀で、ある意味画期的なAPUが誕生したと言える。また、今回の結果からは、CPUも既存のCPUと同等以上のようであると言える。
・総括
今回あれこれとやってみて思った事は、記事にはしてないのだがAMD A-3850はメモリ・クロックによりGPUの性能が大きく左右されるということだ。今回のベンチでのパフォーマンスはメモリ・クロック1710MHzで叩き出したスコアだということなのだ。もう1333MHzになんてとても戻れないくらい飛躍的にパフォーマンスがあがるのだ。もし、Llanoに逝くのであれば、メモリはケチってはいけません。後悔しないためにも、出来るだけ高クロックなメモリを選ぶことをお勧めする。1600メモリでこれだから、1866MHzメモリならばもっともっとパフォーマンスを上げられるはずだ。正直ポも1866で回してみたい。
Bulldozer登場の序章としては上出来なくらい良い出来のAPU
AMD A-3850であった。Bulldozerがとても楽しみになってきた。さらに来年、次世代BulldozerにもGPUが載るとの情報があり、AMD
Fusion APUが素晴らしい進化を遂げること間違いなしと言える。
最終更新日 :
2019/01/03