Win2k 最後?(笑)のパワーアップ計画 on M3A UCC!驚愕のパフォーマンス!! のスペック

プロセッサ
AMD Phenom™II X2 555 Black Edition (3.2GHz@4コア化3.6GHzOC)
CPUクーラー
CoolIT Systems The ECO Advanced Liquid Cooling(A.L.C)
マザーボード
ASRock M3A UCC   BIOS
メモリ
1GB×2=2GB Dual Channel DDR3-1333 Memory
UMAX CETUS DCSSDDR3-2GB-1333
SSD & HDD
crucial 64GB Crucial RealSSD C300(CTFDDAC064MAG-1G1) (2.5-inch SATA 6GB/s)
Western Digital VelociRaptor 600GB (データ用HDD 3.5-inch SATA 6GB/s, 32MB cache, 10,000rpm)
ビデオカード
msi VN210-MD512 (nVidia GeForce® 210)
Super Multi DVD Writer
LITEON IHAS120-27
キーボード
KEIAN KZP-LED512
マウス
Microsoft IntelliMouse Optical 
ファンコン
SCYTHE Hi-Tech 7A (ケース付きファンコン(笑))
ケース
SCYTHE SCY-T33-BK (ケース・シャーシ(笑))
電源
玄人志向 KRPW-E460W/12CM  ATX 460W
OS
Windows 2000 Professional Service Pack 4


紹介文

  7月某日、AKIBA PC HotlineでASRock M3A UCCという久しぶりにASRockのド変態ママンの記事を見てしまった!!何々、チップセットがAMD 480X + SB600などと超今更な旧チップセットを搭載して、最新の6コアCPU、DDR3への対応を謳うだと!!!さらに独自機能の「UCC(Unlock CPU Core)」も搭載し、コア復活も出来てしまう。ASRockやる気が伺える正統派(何を基準に?)変態ママン!!!
さらにさらに価格は激安の5Kときたもんだ。これは逝かねばなるまい!!!
よく考えると、この旧チップセットならネイティブに
Windows 2000に対応しているはずだ。早速、ASRockサイトで調べてみると、表向きはWindows 2000への対応は謳われてない。が、ダウンロード・ページにはちゃんとWindows 2000ファイルが置いてある。ただそのファイルはSATA2ドライバのみであり、他のファイルは上がってなかった。しかし、他のファイルを調べてみたところ、実は他のファイルもWindows XP用のファイルに統合されており、普通に使えるようになっていた。
恐らくは、DDR3 AM3ソケットであることから、実質AM3シングルコアCPUが皆無となり、正式にはWindows 2000への対応を謳えないということであろう。(基本的にWindows 2000デュアルCPUへの対応はしているものの、それは物理CPUであり、論理CPUへの対応はしていないのだ。)
今回の事の発端は、まさしく
Windows 2000使えると言う事であり、Windows 2000パワーアップには持って来いのママンなのだ。

 そのパワーアップとは、現状の
ASRock AM2NF3-VSTAママンと比較して以下の事が挙げられる。
bulletサウスがSB600(こいつはかなりの出来損ないではあるが・・・)で一応SATA2対応でコネクタは4ヶある。SATA -> SATA2 and Connector x2 -> x4
bullet上記より、安定重視の単発高速SSD化。NVRAID Stripe -> SB600 AHCI
bulletメモリがDDR3 1800(OC)。DDR2->DDR3
bullet6コアCPU対応。Windows 2000のマルチコア化。Phenom II X2 -> Phenom II X4 (将来的にはX6へ)
bulletグラフィック・インターフェイスがPCI Express x1 及び x16。AGP x8  -> PCI Express x1 or x16
bullet上記より、PCI Expressを使用し、あわよくばASUS U3S6でさらにストレージ高速化を狙う。
ざっとこんな感じのパワーアップ計画である。

 さあ、早速ママンの手配だ。
ところが、行きつけのショップで話してみると、代理店でさえもそんなママン知らんと言われた。
これってどういう事?
よく調べてみると、M3A UCCを扱っているのは、ドスパラのみ。ドスパラは代理店じゃなくメーカーと直にやってるそうなので有り得る話だ。
ここまで調べるのに2〜3日経ってしまい、手に入れるにはドスパラ通販しかないなと悟った時には、もうドスパラは完売になっていた。(^_^;)
半分諦めが入っていたが、それから10日ほど経って、行きつけのショップでM3A UCCが入るとの話があり、即注文した。

 7月も後半になり月末前にやっと手に入れたM3A UCC
手に入ったのは良いが、DDR3メモリもグラボも余ってなかったので、購入に踏み切った。
本マシンはメイン機ではないので、32bitなWindows 2000には4GBものメモリは必要ないであろうから、安価な1GB×2=2GBでUMAXな1333デュアルチャネル・メモリにした。
そしてグラボも、取りあえず出力できれば良いので、某ZさんでワゴンセールなバルクGeForce® 210にした。最下位ながら最新の40ナノなグラボなのだ。
 さてストレージ強化として何にするか?である。
ここで中途半端だとパワーアップの意味が無くなったりする。ストレージ命のポとしては出来るだけ高速なSSDとしたい。現状システム用SSDと言えば、64GB Crucial RealSSD C300一択だ。
メイン機の作業ドライブ用途でStripingしていた64GB Crucial RealSSD C300を1台降ろして使う事に決めた。
ここまでの費用は、ママン約5.5K + メモリ約5K + グラボ約3K(ポイント使用で実質は2.4K)の\12.9K也。



やっと組み立てだ!!
ところが、ここから激ヒットのオンパレードとなった!!!

前々から、予想はしていたのであるが、
まずはCPUのリテンションが、プッシュピン・タイプでママンにバックプレートが付いてない。まあこれはAM2NF3-VSTAも同様だったことから、AM2NF3-VSTAよりプラスチック・バックプレートをそのまま流用した。(最終的には鉄のバックプレートに変更 済)
がしかし、ママンの基盤の厚さがAM2NF3-VSTAよりも0.1o薄い・・・これくらいは良しとしよう。妥協その1。

 次のは、かなりデカイ不具合。
M3A UCC基盤の幅がAM2NF3-VSTAよりも5o短い。大汗!
これは何を意味するか?と言うと、簡易水冷CPUクーラーECOのラジ・ファンをサンドイッチしている為、ポンプとラジ・ファンが5o干渉するのだ!!!

かなり撃沈!

これに輪をかけて、簡易水冷CPUクーラーECOを導入した時電源にも干渉していたので、サンドイッチ・ファンをシングルにしようか悩んだ末、電源外出しに踏み切った。
電源外出しのメリットはラジ・ファンの取り付けネジを使えることにある。

恐怖の電源外出し&ラジ・ファン取り付けネジ一点止め!!!

ラジ + ラジ・ファン×2でそこそこの重量となっているユニットをファン取り付けネジ一本で、しかも5oの干渉分浮き上がったまま止めているのだ!!!
いつ落ちるか分からんが・・・(^_^;)

内部は簡素であるから・・・

ASUS U3S6を入れてSATA3でWindows 2000を動かしてみたーい!Mission:Impossible

 このミッションを遂行するには、PCI Express x1又はPCIのグラボが必須となる。
と言うことから、近辺のショップを見て回ったが、PCI Express x1どころかPCIすらないのが現状だった。
しばし時をおいて考える。。。
そうだ、大須観音の祭りがあったのだ。大須に行きついでに大須商店街のPCショップでグラボを探した。PCI Express x1は、GeForce® 210とかION2のグラフィック218が有ったが、結局エルザのGeForce 8400GSを購入した。

帰宅後早速、ASUS U3S6を組み込んでみると、動作保障外のASRockママンではあるが、BIOSがドライブを接続したU3S6をちゃんと認識(ブート・ドライブ認識)して立ち上がってくるではないか!!
期待大!ヤッター!思わずガッツポーズ!
さあOSインスコだー!
ドライバ・ステーションで落としたWindows 2000対応のドライバを読み込ませてインスコ開始!

ところが、インスコ途中でインストーラーが「mv91xx.sys が駄目だ!」と駄目だししやがって止まっちまった。
他のバージョン違いのドライバを全て試したが、どれもこれも駄目だった。
Windows 2000対応だなんて謳うんじゃねーよ!!!どアホっ!!!

結局、64GB Crucial RealSSD C300はSB600のSATA2接続となった。



Seq Readは、気持ちよくSATA2の頭を叩いております。(泣)

もうひとつおまけに、Random 4K Write はSB600のおかげか?激遅の一桁台!!(大泣)

CPU以外は全て定格でのインスコ。



GeForce® 210ドライバ191〜197は標準的にはWindows 2000に対応してません。が、KDWのkernel32.dllで(XPに見せかける事によって)インスコ可能です。

ここで折角Windows 2000 Professional Service Pack 4を新規インストールしたので、ロールアップを当てることにした!

ロールアップ 2

Mission終了!

 そして第二のミッションの始まり。。。
ほとぼりが冷めた頃、某Zさんを徘徊していると、どこかで見覚えのあるケース・シャーシを見つけた。SCY-T33-BKというケースである。



それも 4.5K と激安な価格だった。
このシャーシは、確かKUROKOのシャーシと激似だ!

KUROKOのシャーシとの違いはFDDベイの有無だけ?
この時、このシャーシを使って、外出し電源を下電源で中入れに出来ないか?と迷案(笑)が浮かんだ!Mission:Impossible II

このミッションを遂行するには、SCY-T33-BKが現有ケースのHi-Tech 7Aシャーシと同寸法でなければ意味がない。
ケースごと替えりゃいいじゃん!と思われるかもしれないが、そうはいかないのだ!!
それは、現ファンコンの使用と光らせ隊としてサイドクリアパネルは必須だからだ。

KUROKOケースは1台所有しているため、Hi-Tech 7Aのシャーシと比較は出来ている(同寸である)。きっとKUROKOと同じシャーシに違いない!
もう逝くしかない!ということで目出度くご購入。

並べてみた。(笑) 結果、ほんとにKUROKOと同じシャーシだった!

これで電源は下電源に配置出来る。
が、ケース・シャーシは変わってもラジ・ファンとポンプの干渉は無くなるはずもなく。。。

普通の120oファンの厚さは25oであるので、5o薄い厚さ20oの薄形ファンが有れば、干渉は無くなるはずである。
サンドイッチするには薄形ファンを2個揃えるか?
いやいや、例え薄形ファンにしても、風量が不足するのは目に見えている。この暑い夏に自殺行為だ!!

待てよ、たった5oの違いだけだろうが!
ええーい!削ってしまえ!!

ヤスリのお出ましだ!
頑張るぜ!

上がポンプ干渉部位、下がラジ干渉部位。削ってやったぞ!!

ファンの厚さは、20oを切った!!!疲れた。。。

スッポリ収まった!かに見えたが、ファンを回転させると、ファンを削り過ぎたため、ファンの羽根がポンプに激ヒット!

これを回避するにはファンを傾けて少し隙間を作ってやるしかない!ということで、片側のみ敷板(黄色いやつ)を挟み込み、隙間を作った。

これで完成!!

汚い配線だけど、一応裏配線だ。(笑)

下電源になったおかげで、付随効果としてサイドパネル・ファンが120oになった!(●^o^●)

さらに、ケース・シャーシが変わってエアフローが良くなり、温度が下がった。

旧ケース

新ケース

各項目が1℃〜2℃下がっている。

ところがそんなに上手くいくはずもなく・・・

フロントのベイ位置が、ケース・シャーシのベイ位置と10o位ズレていた・・・ 10oの隙間が空いて、ちょいと不恰好。。。

Mission完遂!


さて、ここからは、このM3A UCCママンのパフォーマンスや如何に!ファイナル・ミッションの始まり。
Windows 2000のマルチコア化。Mission:Impossible III

このミッションを遂行するにあたって、どうやってWindows 2000をマルチコア化するか?だ。
それには、ここのブログを参考にした。

今回はPhenom™II X2 555 Black Editionを使うため、X2->X4化する。
まず、ママンのBIOSに入り、UCCをenabledに変更し、ママン上で4コア認識させる。

レジストリエディタでRegisteredProcessorsの値を変更する。ここでは6コアを見据えて6にしてある。

これで再起動すると、ちゃんとコア復活したコア数になる。

Windows 2000が4コア認識している。

そして忘れてはいけないのが、4コア認識しても、Windows 2000は4コアを上手く使いきれないのだ。
要するに最適化しなくてはならない。

参考・プロセッサの負荷が Windows Server 2003、Windows 2000 Server または Windows NT 4. 0 を実行してはコンピューター上の複数のプロセッサを分散しません。

レジストリエディタでProcessorAffinityMaskの値を変更する。ここでは4つのプロセッサなので f とした。


最後に、Windows 2000をインストール後、ロールアップ 2を当てたので、またまたレジストリを弄ります。

参考・Windows 2000 SP4 ベースのコンピューターに更新プログラム ロールアップ 1 をインストールした後に CPU 温度が異常に増加します。

レジストリエディタでHALに値14140000FFFFFFFFを設定する。

ここまでやると、最適化されたWindows 2000は、本来のパフォーマンスを引き出すことが出来るはず。

CrystalMark 2004R3でパフォーマンスを比較してみた。

4コア化されたPhenom™II X2 555 Black Editionに最適化マルチコア化されたWindows 2000で本ママンM3A UCCのパフォーマンスをベンチした。



これらベンチ結果の違いは、グラボを変更しただけである。
驚愕の結果ALU約56000、FPU約63000ほどを平均的に叩き出している!!!

ちなみに比較対象として、OSが Windows7 、ママンが
ASUS M4A89GTD PRO/USB3 、CPUがPhenom™II X4 955 Black Edition (3.2GHz@3.6GHzOC)(4コア)の場合のベンチ を以下に掲載する。

CPUクロックは同じ3.6GHzにもかかわらずALU6000、FPUは15000Windows 2000 + M3A UCCが上回っている。

もうひとつおまけの比較対象、OSが Windows7 、ママンが
ASUS M4A89GTD PRO/USB3 、CPUがPhenom™II X6 1090T Black Edition (3.2GHz@4.0GHzOC)(6コア)の場合のベンチ も以下に掲載する。

CPUクロックが3.6GHzのWindows 2000 + M3A UCCALUこそ負けているが、FPUにいたっては同スコアになっている。

Phenom™II X6 1090T Black Edition(6コア)のCPUクロックは4GHzにOCした状態でのスコアなので、Windows 2000 + M3A UCCの 高パフォーマンスさが分かっていただけると思う。

Mission完遂!


・総括
  今回 のWindows 2000パワーアップ計画は、色々と苦難があったが、大成功であった。まだまだWindows 2000及びM3A UCCのパフォーマンスは計り知れないものがあると言える。将来的には、6コアCPUを入れる予定なので、さらにパフォーマンスアップが期待できる。M3A UCCはチップセットこそ旧型の480Xではあるが、CPUはAM3の6コア対応、メモリもDDR3 1800対応であり、さらに安価なマザーであり、使い方次第では有力な選択肢となるだろう。変態板と呼ばれようが、気軽にAMDを体験したい場合、お勧め出来るマザーでもある
AM2NF3-VSTAで最後と書いていたが、まさかのASRock!480Xで意表を突かれ、「Win2k最後の砦」 はM3A UCCで間違いない!! ここに訂正する。(笑)


最終更新日 : 2010/08/14

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