昨年の前モデルVERTEX
3が発売されてからちょうど1年が経ち、待望の新モデルVERTEX 4が登場した。コントローラーはOCZが買収したIndilinxのEVEREST
2である。発売時のファームは1.3で、イマドキのSATA6G 128GB SSDとしてのパフォーマンスは平凡であった。ところが5月に入り、OCZフォーラムで次期ファームの1.4RCが出てVERTEX 4の性能はまさに豹変したのだった。昨年のM4魔法のファームの再来である。
ネットでこのトピックを見た以上、VERTEXファンとしては逝かざるを得ない。(^_^;)
早速、行きつけのショップで価格どうよ?と話題を振った。
ポ:「最近、SSDの価格下がってるよね〜。」
「VERTEX4って今いくら位なの?」
店員Oさん:「14.990円で出せます。」
ポ:「う〜ん」と少し捻ってみる。
店員Oさん、パソコン叩いて「新製品なんで安く出さないとね〜」
「14,490円で。ギリですか?」
ポ:「ギリでOK。」
交渉成立。
その週末、行きつけのショップへ行ってみると、ショップ入り口には沼人が!
「VERTEX 4入ってるよ」と。さらにi7
3770K殻割沼人は、もう購入済とか。
慌ててショップへ入店し、ショーウインドウを見ると、128GBと256GBが鎮座してるじゃあーりませんか!
256GBも安くなっとるし。。。
これは迷った。
そこへ沼人から悪魔の囁きが。「かけ」でどう?
店員Iくん:「どちらでも良いですよ。」
いかん。256GBに目がくらんだ。
迷った挙句、ちょっと冷静になり、「魔法ファームの恩恵を大きく受けるには128GBしかあるまい。」と自分に言い聞かせ「128GBの方を下さい!」
とVERTEX
4 128GBを購入に至った。
同梱物は今までのVERTEXシリーズと変わらない。
外見もこれといった変化は無い。
VERTEX 4 128GBの使用目的はi7
3770K + Z77環境のデータ・ドライブである。
早速、味見である。
SATA6Gポートへ繋いで、まずは初期ファームを確認する。
初期ファームは1.3。
そしてCrystalな結果は、
Seq Readが400MB/s切ってる!妙に遅い。。。確か魔法ファームは書き込みに
有効で読み込みにはあまり効果が無いはず。
4K Witeも76MB/sとか・・・Z77環境との相性が悪いのか?
とにかく、魔法ファーム1.4に上げてみる。
ファーム・アップはOCZToolboxを使用。
OCZのファーム・アップの場合、伝統の完全イレーズ初期化するため、リブートしないと完了しない。
したがって、ファーム・アップ後には電源投入回数も使用時間もリセットされるのだ。
さて、期待をこめてCrystalな結果を、
Write側は確かに2倍の速度になってますね。
Seq Readも速度アップしてますが、残念ながら500MB/sの壁は超えられないようです。
他のベンチマークでは如何なものか?検証してみた。
ATTOの場合、Writeは変わりませんが、Read トップスピード546MB/sを叩き出してます。
となるとAS SSDも試さねば。圧縮効果は有るのか?
なんじゃこりゃ?Readがおかしな事になってます。圧縮率50%で100MB/s以上も速度が落ちている。
何とも不可解です。
環境による違いもあるだろうから、試しにi7
3930K + X79環境にて検証することにした。
Crystalな結果から、
Seq Readは落ちてますが、Wite側がさらに速くなっており、512Kでは400MB/sオーバー、4Kでは150MB/sに届こうかという結果である。
お次はATTO、
明らかに違った結果である。
AS SSDは変化してるのか?
Readは圧縮率に関係なくなっている。
今回のVERTEX 4 128GBはintelな環境内においても環境に大きく左右されるSSDと言える。
ここで他メーカーのライバル達と比較してみます。前モデルのVERTEX
3も含めて今回のVERTEX 4 128GBはどのくらいなポジションなのか?
コントローラーの変更によるところが大きいとは思いますが、VERTEX
4はVERTEX
3よりも飛躍的に性能向上してます。
他メーカー・ライバル達と比較すると読み込みは平凡ですが、書き込み側は全ての項目において勝ってます。
書き込み側はワン・クラス上(256GB)の性能と同等です。
CrystalなIOPSも比較しておきます。
OCZ
VERTEX 4のIOPS公証値はRead
90,000 , Write 85,000なので若干低いもののほぼ公証値が出てます。
次にAS SSD Benchmarkでの比較。
トータルスコアで比較するとOCZ
VERTEX 4がダントツである。
IOPSで比較してもOCZ
VERTEX 4が有利となっている。
Copyで比較してもOCZ
VERTEX 4が格の違いを見せつけている。
・総括
VERTEX 4のコントローラーはIndilinx Everest
2となっているが、その実態はMarvell88SS9187であると言われている。要するにOCZファームウェアを使ったMarvellコントローラーだと思えば良いのである。昨年末あたりからPLEXTOR、SAMSUNG等書き込みを重視したSSDが人気を博しているがVERTEX
4はその最たる物であろう。VERTEX
4は圧縮技術を使ってないので、どのような状況においても均一な性能が発揮できる128GBクラス現状最速最強なSSDだと断言できる。
2012年も中盤になり、SSD価格破壊がどんどん進んでいる。容量単価は1年前の半値で、現在の主流SSDは128GBになっており、256GBが次に控えている状態だ。
256GBクラスは大容量キャッシュを積んで性能的にも最速になってきている。2012年後半は256GBが主流になっていくであろう。
最近になってTB級SSDも登場していることから、PCのシステム用ストレージとしてはHDDと交代する日も近いと予想する。
最終更新日 :
2019/01/03