4月29日発売の
intel Ivy Bridge は Sandy Bridge の後継となる22nmプロセス製造のCPUである。
実は昨年より待ちに待っていたのだ。
その訳は? 半年前2700Kが発売され初物に飛び付き、2500Kを降ろし換装したのだが・・・OCの伸びに期待するも1時間も経たない内に撃沈したのだった。
5GHzを夢見ていたのに、たったの43倍石を掴んでしまったのだ。
せめて45倍は逝って欲しかった。40倍に設定しても起動時ちょくちょく、GIGAママンに怒られる始末。
それ以来2700Kは無かった事になったのだ。
そして半年が過ぎ、やっと Ivy Bridge の登場が確定となり、行き付けの某P店に
「CPU+ママンの割引キャンペーンやらないの?」と店員Oさんに振ってみた。
が、これと言って良い返事が無いまま数日が過ぎた。
ネットで1週間ほど前にマスタードシードのキャンペーンのページを見つけた。おお!正しくこれだ!
早速、某P店にキャンペーンの話をすると・・・
「そんなの全く聞いてない。」とのこと。
そんな馬鹿な!
ここは、この界隈じゃASRockママンよく売ってる方でしょ!
店員Oさん、早速調べて、「このページですね。」と。
ポ「そう、それそれ、やっぱ27日からでしょ。」
店員Oさん「明日、確認してみます。」とのことだった。
翌日、某P店に確認しに行くと、「問題無くやれるそうです。」とのこと。
「ただ、金額がまだ分からない。」そうで・・・って、27日もうすぐじゃん。大丈夫なん?
翌々日、結果が出ました。目的のママンは\1,000引き。その上のクラスから\2,000引きだそうだ。
う〜ん、これは悩みどころ。肝心のCPUの価格に大きく左右されるな。。。
店員Oさん、「他店の出方を見て10円でも安くして最安を狙う。」そうで、いつもよりヤル気満々のご様子。今回のIvy祭りは価格戦争勃発か?
ネットでは発売間際に値下がるとかなんとか。。。発売日が楽しみだ。
発売日、昼過ぎてから某P店に向かった。
入店するやいなや、ママンを1クラス上のZ77Extreme
6に変更!良いかな?
前見た価格から\500引かれた値札が付いたZ77Extreme
6が出てきた。ワーイ!ちょっと嬉しい!
そして、16GBメモリにしようと、家にあるPatriot
PXD38G2133C11Kをもう1セット追加購入を考えた。
ポ「メモリも買いたいんだけど、あそこの2133メモリ安くなるかなあ?」
店員Oさん、パソコン弾いて、メモに「内緒で」と書いて1K引きの提示が!
即決です。CPU+ママン+メモリの3点セットでお買い上げ。
でもね〜ここで書いてんだから〜内緒になんてするわけないよね〜(笑)
今回の捕獲品達。
USB3.0の3.5inインターフェイスが付いてますね。さらにそれのPCIスロット変換も付いてる。
早速組んでみました。
まずはBIOSを最新BIOS1.4に上げてと。
ところが!出たー!不具合勃発!!
家のあったメモリPatriot
PXD38G2133C11Kが2133で回らん!!
プロファイル1では起動すらしないんです。
マニュアル設定も受け付けてくれません。
プロファイル2の1866なら普通に起動します。(大泣)
何の為に買ったんじゃー!
でも一緒に購入した方は、ちゃんと2133で起動もするし、メモリテストでエラーも吐きません。ってこれで普通の動作だよな!
もし両方動かんかったら、マヂ切れしたぞ!
まあ、取り敢えず8GBでインスコ作業続行。
明日、某P店に報告じゃ!!
(翌日、店員Oさんに訳を話して交換の方向で動く)
で、その他はごく普通に動いて、以下の定格ベンチを確認した。
これも難無く。
でもCPU-Zじゃ温度見れないんで他のアプリを探したらHWINFO64と言うちょっと良さ気なやつを見つけた。
温度はもちろんメモリ・グラフィック・ママン情報と盛りだくさんな内容です。
で今回からこれを使うことにしました。
以上のHWINFO64情報から、CPUポン付けドノーマル定格でターボ時(3.9GHz)CPU電圧MAX1.26V。
アイドル時(1.6GHz)CPU電圧0.916Vである。
今回は前回2700Kで達成出来なかった45倍の4.5GHzが目標。
と言うことは、アイドルに必要なのは0.916Vだから、4.5GHzに必要なCPU電圧を算出すると、
3.9GHz(ターボ時)-1.6GHz(アイドル時)=2.3GHz
アイドルから2.9GHz上げるのに必要なCPU電圧は、
1.126V-0.916V=0.21V
1GHz上げるのに必要なCPU電圧は、
0.21/2.3GHz=0.0913V
よって、4.5GHzまで上げるのに必要なCPU電圧は、
(4.5GHz-1.6GHz)*0.09131V=0.26477V
0.2647V+0.916V=1.18Vとなる。
よって、安全マージンを見て1.2V@4.5GHzが今回の常用OC目標である。
(IvyのVIDはintelのデータシートから1.52Vが上限となってます。ただ、1.5Vも盛ったら凄い発熱になる事が予想されます。過度なOCは常用OCには向きません。ユルユルなOCに留めておきましょう。)
で定格動作の確認です。
結構良い感じです。
そして、Z77のSATA6Gは如何なものか?
SAMSUNG
MZ-7PC128速いですね。
これもとても良い感じでMAX速度が出ているようです。
さて、ここからオーバークロックです。
今回の目標周波数4.5GHzでCPU電圧1.2Vです。
運が良ければ逝ける予測です。
CINEBENCH R11.5で探りを入れながら、CPU電圧とコア温度を確認して行くとベンチ中、最大でCPU電圧は定格で1.186V辺り、コア温度は50℃〜60℃位でした。
思った通り、計算上の必要CPU電圧とドンピシャ!
計算値1.18V
実測値1.186V
2700Kとスコアを比較すると3770Kは4%ほど
向上してますね。
したがって、3770K(Ivy)の4.5GHzは・・・4%をクロック換算すると0.2GHzくらいですから、2700K(Sandy)で4.5GHz+0.2GHz=4.7GHz相当な感じです。
ただし、これはシステム環境によっても左右されますので参考程度にして下さい。
以下が常用OCクロックの調整です。
ここでは1.2Vが目標。1.2Vだとどの程度温度が上がるのか?また、BIOS設定でCPU電圧が1.2Vジャストになる様(高負荷時にはどうしても電圧が下がってしまうので、下がらない様に)調整し、4.5GHzで高負荷に耐えられるか?をprime95で確認します。
この様に、このクロックだと1.2Vでも80℃くらい上がるんです。80℃がポ的に上限ですね。CPU Package Power
もMAX78.439Wを示しており(この数値の信憑性は?ですが)省電力ですよね〜。
よって、思ったとおりこの設定(クロック4.5GHz、CPU電圧1.2V)が良いサジ加減でしょう。
では上記結果のUEFIの設定を掲げておきます。
CPU Ratio は、All Core
All Core
倍率は45
BCLKは100
Additional Turbo Voltage は+0.027V(これは高負荷時の電圧の調整)
Long Duration Power Limit は300W
Short Duration Power Limit も300W(一応クロック上昇時のリミットですが安全を見て・・・って危険か?汗)
CPU Voltage はOffset Mode
Offset Voltage は+0.005
(これはマイナスOffsetにしたいくらいなんですが、クロックのアップダウンが急激になった時等のために微妙に盛ってます。)
CPU Load Calibration はLevel 3 (高負荷時に電圧下がらない様にレベルを3にしてます。)
以上の設定をSaveしておきます。
この様にASRock
Z77Extreme 6はとても柔軟なBIOS設定が可能です。
そして最後に、CrystalMarkな結果も比較してみました。
OCするとSandy-Eもタジタジですね。
おっと!忘れてた。
今回最も性能が向上したと思われるグラフィックもライバル?と思われるAPUなラノと比較してみました。
3DMark06
FINAL FANTASY XIV
う〜ん、かなり善戦してますが、いまひとつ追いついてないですね。
・総括
今回
i7
3930K(大散財)からあまり日が経ってないにも関わらず、Ivyに突撃してしまいました。言わずもがな、予算オーバーなダブルの大散財でした。
がしかし、2700Kのようなお馬鹿CPUに当たらなかったので、多少の撃沈風味(2133メモリの件)はありますが、満足です。(取り敢えずの目的は達成出来たことだしね。)
世界初の22ナノ・プロセスルールなIvy
Core i7 3770K はintelらしい順当な進化を遂げたCPUだと言い切れるでしょう。
特にグラフィックな面ではHD4000となりラノとは雲泥の差だったのが、あと一息な所まで来た感じです。この調子で進化して行くのならば、Haswellが非常に楽しみになってきました。
さあ!お次はTrinityなAPUです。ってゆーかFM2になるんだよな〜。またまた大散財か?もー金銭的な余力はとても残ってません。
最終更新日 :
2019/01/03