性懲りも無く 8コアCPU ! Vishera AMD FX-8320 with ASRock 880GM-LE FX Zambeziの悪夢再来? のスペック

プロセッサ
AMD FX-8320 (3.5/4.0GHz,8cores/8threads,cache L2 8MB L3 8MB ,TDP125W)
マザーボード
ASRock 880GM-LE FX   BIOS
メモリ
CORSAIR TR3X6G1600C9 Dual Channel DDR3-1600 Memory 2GB×2
ストレージ
crucial 128GB Crucial RealSSD C300(CTFDDAC128MAG-1G1) (2.5-inch SATA 6GB/s)
intel X25-M Mainstream (SSDSA2MH080G2C1) (80GB,3Gb/s)
電源
SCYTHE SPCR2-650P
ケース
Cooler Master CM Storm SCOUT (SGC-2000-KKN1-GP)
OS
Windows 7 Ultimate x64(検証用)
Windows XP Professional Service Pack 3


紹介文

 性懲りも無くAMD Bulldozer Vishera-FX series 8コアCPU FX-8320 に突撃した
Visheraの上位CPU FX-8350の発売が先月スタートし、FX-8320については11月10日の発売であった。その噂を聞きつけて、月曜日に行き付けのショップ某P店へ予約した。
当然ママンも必要な訳で、何にしようか?迷ったけど・・・
そもそもこのシステムに逝く理由は、メーラー・マシンとホーム・ページ作成及び年賀状作成用マシンをCPU切り替え機で1台に同居させて使っていたのだが、だんだんと切り替えが億劫になり、やっぱり切り離さないとやり難いと言う事からだ 。

この用途から8コアって必要なの?と思われるかも知れないが、OSが使い古しのWindows XP Proなので、タスクマネージャで8スレッド走るWindows XP Proが見たかったって事だったりする。最後のご奉公(^_^;)
となると、グラフィックはオンボで十分。
Visheraが動作するオンボ・グラフィックなママンは?
と探してみるとASRock 880GM-LE FXくらいしか見当たらなかった・・・で、予算的にも、石・プラス・ママンで20K強が目標であり、すんなりと決まったのだった。

この880GM-LE FXは店頭に2個あり、その内の1個を店員Oさんに取り置いてもらった。
この時丁度他にもFX-8320のTELがあった様で、結構注目を浴びてるのか?と思ったが・・・きっと何かの間違いだ(笑)

そして待望の11月10日土曜日、引き取りに行った。

レジでパンパカパーンと鳴り響き0.5Kが戻ってきてほぼ予算通りで捕獲。

ところが、ここから強烈な不具合勃発!!

最初にやる事!それはママンをVishera対応BIOSに上げなくては!
6コアCPUの1090Tを用意してまな板でBIOS1.3にアップ!
次にCPUをVisheraに載せ換えて起動しFX-8320を認識してるのを確認。ヨシヨシBIOSアップは成功じゃ。まっ、ここで躓く様じゃ話になりませんが。

さてと、 まずはMEMTEST86+でも回しましょう・・・うん?メモリ容量が1750MBって何??

4GBのはずなんだが・・・・

BIOS上でメモリ確認してみると、2枚各2GBのメモリとして認識はしているが、シングルチャネルです。。。何じゃこりゃ!?

シングルだから片側のスロットだけの容量か・・・そんな馬鹿な!いくらシングルだって容量が片側スロットのみ認識なんてあり得ん!

シングルとデュアルはメモリ・スロットに刺す時に決まるはず。AチャネルとBチャネルに刺せばデュアル。880GM-LE FXにはスロットがAB各1本ずつしか装備されてないので間違えようがないのだ。
にも関わらずシングルって一体如何いう事?

翌週、月曜日にヒゲ氏にちょっと話してみたが・・・頭を抱えるばかり。。。
もう訳が分からんので、ショップへ持ち込み検証だ。
CORSAIR TR3X6G1600C9は一応3枚セットのメモリなので3枚とも持参して行った。

ショップへ着いてから隣の丸亀で腹ごしらえをして意気込んで挑んだ。
その間にヒゲ氏も交わり色々メモリを刺していたみたいで、ポが参戦した時には、ショップのPatriotなメモリを刺していた。
あらら、普通にデュアルになっとるやん。
CORSAIR TR3X6G1600C9に差し替えると・・・シングル!って何でやねん。

一応持って来た3枚目を入れ替えて組み合わせてみたら、3枚中の若番だと駄目っぽい。
若番を退けて刺してみると、デュアルになった。

な〜んだ、こいつだったのか〜〜〜一件落着したかに見えたのだが・・・・



翌日、今回はMEMTEST86+が赤を噴くのだ。それも毎回開始から35%辺りで2ヶ。

そして、またシングル病が発病した。何故じゃ〜〜〜

今度は家にあるメモリ総動員してみたが、どれもこれも駄目だった。
こんな訳な〜い!

次の日、またヒゲ氏とメッセをやり取りして、メモコン背負ってるCPUかも?しれんよね〜去年のFX 8120みたいに。等と予想した事が現実となって降りかかってくるとは夢にも思わなかった。
再度、ショップへ持ち込み確定。

まずは何が原因なのか?を探らねば。

マザーボードから行ってみよう。
と言うのも都合の良い事に、前出のもう1枚の同じママンがあったからね。
え〜と、家で行ったBIOSアップの儀式をここでもやらなくてはならんな。
幸いにもショップの店頭に出ているデモ機にFX-4170が入ってるんで、そいつを拝借。
BIOSアップ終了後、FX-8320に戻してMEMTEST86+ 5.0bを回す。

起動すると、ちゃんとデュアルになっとるやん!
シングル病はママン880GM-LE FXの初期不良だったようだ。シングル病はこれで一件落着!ってゆーか、ASRockママンの初期不良は今年になってこれで2回目!(1回目はZ77Extreme 6なので、ASRockさん品質大丈夫?)

う〜ん、にしても凄い勢いでCPU温度が上がっていく。(上記MEMTEST86+はベータ版でCPU温度表示をしてくれるのだ)
いかんいかん70℃だ!

それもそのはず、CPUクーラーはBOX付属の物がメモリに干渉する(この880GM-LE FXはメモリ・スロットがCPUに近い)から他の小さなヒートパイプ無しの陳腐なやつで、リテンションに当たってるっぽく浮きぎみ。。。
店員Oさんが他のCPUクーラーを探してきてくれたが、温度上昇は防ぎきれなかった。やっぱり簡易水冷か。
ということで簡易水冷をケースから外してまな板に装着した。
やっとこさMEMTESTです。
温度的には何の問題も無いが・・・やっぱり赤噴いた!

このママン880GM-LE FXはCPU電源供給が田の字4ピン仕様なのがヤバイかも?
大体からTDP125Wが載るママンは8ピンだよね。
変態ASRock先生だからこその仕様なのかもしれんけど。

とにかくこれも検証してみなくては。
デモ機に石(FX-8320)とメモリ(TR3X6G1600C9)を差し替えてみたが・・・やっぱり赤噴いた!

となるとやっぱり犯人はメモリなのか?

もうママンごと換えてしまおうか?と物色して見るも目ぼしいものは無く・・・オンボ・グラフィックは載って無いけど、ASRockの970くらいか?

AMDメモリなら良いのかも?

AMDメモリの中の人はPatriotだよな〜

ヒゲ氏が明日Patriotな1600メモリ(2GB×3セットなので微妙だけど・・・)を持ってきてくれるとの事で

ここで時間となりました。

翌日、ヒゲ氏のPatriotな1600メモリを待って、検証再開!
CL8ってめっちゃタイミング速いじゃん。でもXMPなんてこのママンには読めないので関係ありませんが。。。
でも、やっぱり赤噴いた!

で青パト挿しても駄目、なに挿しても駄目状態で途方にくれる。

そこで何を思ったか店員IくんがADATA 1333の片面実装のやつを徐に取り出してメモリ・スロットへ。
おおっ!こいつは行けるかも?
店員Iくん曰く以前にも両面と片面で逝けた事があったそうな。。。
ほほ〜と関心しながら頷いていると・・・

やっぱり赤噴いた!(一つだけだけどね)

もう最後の手段!遂に店員Iくん他のFX-8320へ交換に踏み切った!!

もうこれで最後だから、自分のメモリ(TR3X6G1600C9)に差し替えてMEMTEST起動!

おお?なんか逝けそうな予感。

今まで1パスも通らなかったのが、2パス目に入って35%を何事も無く通り過ぎた。

3パス目に入ったので、これにて一件落着!!!

結局CPUの初期不良っだったって事。

ヒゲ氏と話していた事が現実となったのだった。去年に引き続きCPU初期不良とは我ながら恐ろしく初期不良のヒキが強いの〜と呆れた。

そんなこんなで1週間もの間不具合と戦ったのであった。

では、味見です。

アイドル時1.4GHz。電圧1.36Vって高!

CLはXMP読めないんで9 11 11と遅いんです。



さてさて、簡単に負荷テストでもしてみましょう。



定格クロック3.5GHzは良いとして、おやおやターボが効いて3.7GHzですか?

4.0GHzのはずじゃなかったっけ?

こんなものかな?

ここからはOCです。

BIOSのCPU電圧はAUTOで1.325V

そのまま倍変で4.4GHzまではCINEBENCH R11.5が正常に動作した。4.5GHzではOSは起動するものの、CINEBENCH R11.5は通りません。

昨年のFX-8120と比較してみた。

・CINEBENCH RELEASE11.5


FX-8120に比べてFX-8320スコアは2%くらい、周波数にして0.1GHz相当の性能が上がっている様です。
VisheraはZambeziから確実に進化を遂げてますね。

・CrystalMark2004R3

ALU、FPU、MEM共々FX-8320はFX-8120からスコアを大きく伸ばしてますね。
メモリもさらに速くなってます。DDR3 1600メモリであるにもかかわらず6万超えです。周波数にして0.5GHz以上相当に性能が上がっている。

本来の目的としては必要以上の性能で十分過ぎる程である。

相変わらず配線は汚いけど・・・

Windows XP Pro環境としてはU3S6経由でC300にシステムを入れて常時4GHz動作のVisheraの為、非常に快適に使え文句無しである。



BIOS上CPU VCORE 1.3V 設定にてMonitor 1.328V 表示

 唯一つAHCIドライバがSB710の為RAIDになってしまうのが難点か。



・総括
  今回もまさかの2年続きのCPU初期不良に当たり、どれだけヒキが強いんですか!悪夢再来!!となった訳であるが、ポにとってみれば不具合にぶつかる方が楽しかったりもする。
普通のレビュー書くよりも、また見る側にしても見甲斐があるのでは?と開き直っている。
で今回の教訓であるが、今一度あなたのシステムをMEMTEST86+、CPU-Z等で調べてみてはどうか?本当にデュアル・チャネルで動作してますか?またちゃんとメモリ容量を認識してますか?
普通に動作している様でもメモリが赤を噴く事もあるかも?



最終更新日 : 2019/01/03

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