1月14日発売の
AMD Kaveri(カヴェリ) は
28nmプロセスで製造されるAPUで本サイトでは山猫APUから数えて第5弾目である。
いや〜長いこと32nmでしたからね〜。やっと28nm世代の幕開けです。intelから遅れること何年でしょうか?www
今回のAMDは何か違う・・・気がする。www
それは何かと言えば、A10-7850Kにおいて
CPUにはStreamroller 4コア、PCI Express 3.0対応、GPUにはGCN演算ユニットが8基(合わせて12CUとも言ってますが・・・)、ストリーム・プロセッサ512基、ROPs16基、GPUクロック720MHz、公式対応メモリDDR3−2133(2400も通る様です)DirectX11.2のサポート、GPUクロックとメモリを除けばHD6670を勝ってます。さらにConfigurable
TDPという謎の機能とてんこ盛りです。Richlandとは全く別物と思って間違いないですね。
これを聞いた以上逝かない訳にはまいりません!!
まだ使用期間半年の現有A10-6800Kには退いていただき(嫁ぎ先は決まったのでOK)、A10-7850K発売日会社から帰宅後某ZOAさんへ出撃。
Sちゃんを捕まえて、
ポ:「今日発売のA10-7850Kとマザー下さい!」
Sちゃん:「入荷してます。」
「今流通しているマザーはBIOSをFM2で上げないと使えないんですが・・・」とのこと。
ポ:「家にA10-6800Kがあるから良いよ。」
「マザーはGIGAのあるかな?」
FM2+のマザーなのにFM2+のCPUで起動できないなんて・・・まあ、毎度の事だから・・・と思いつつも全く理不尽な話だな。
合計約32Kを支払って捕獲した。
今回の捕獲品達。
まずは何はともあれBIOSアップをしなくては。
GIGABYTEのGA-F2A88X-D3Hのページを覗き、最新BIOSを調べると・・・2014/01/09付のF4で詳細にはメモリの事しか書いてなかった。Configurable
TDP使えるんやろか?一抹の不安を覚えた。
これらをUSBメモリに放り込んでと。
BIOSバージョンF3の詳細を読むと確かにFM2 APUを使って、さらに同梱のEFIFlashでやった方が良いと書かれていた。
ならばそれに習ってやるしかあるまい。
BIOS書き換えを眺めていると・・・EraseしてWrite後、さらにBackUpも同様にErase and Writeを行っていた。
Richlandがいつまでもある訳じゃないから当然と言えば当然だ。じゃなかったらBIOSが飛んでDualBIOSが上がってきても起動出来ない事が想定されるからね。
これでOK。
でもでもでもでも・・・Configurable TDPの設定項目が出現しなかった。Configurable
TDP対応BIOSが上がるまで本記事のアップは見送ることとした。(こんなオチになるんじゃないかと・・・)
ではここで今回はコルセアのメモリVENGEANCE
CMZ16GX3M4X2133C11Rを試してみた。
ちゃんと回ってるようです。
がしかーし!!!
いざOSを動かしてみると・・・不安定なこと極まりない!!
アイドル状態で勝手に再起動かかるなんて最悪だ。
PATRIOT
PXD38G2133C11Kを戻すと普通に動作してるし・・・
memtest86+が通っても何の保障にもならんと言う事か?
メモコンとの相性が悪かったと言う事にしておこう。ってゆーか4枚挿しは鬼門なのか?
早速組んでみた。
A10-6800K A10-7850K
うん?メモリ・タイミングが取得出来てないですね。
アイドル状態のクロックが変わってます。A10-6800K→2000MHz、A10-7850K→1700MHz
A10-7850KはA10-6800Kから15%ダウン・クロックです。
最大クロックも4400MHz→4000MHzとA10-6800Kから9%ダウン・クロックしているのが原因でしょうか?
要するにA10-7850KはA10-6800KからIPCが向上していると予測できます。(ダウン・クロックしても性能を維持向上できうると考えられる)
GPU-Zも同じく未対応か?
エクインは?
A10-6800K A10-7850K
プロセッサの項目が7.3→7.4で+0.1となってます。と言う事はIPCが向上していると予測したことは満更間違ってはなかったと考えてもいいのではなかろうか。ベンチで実証してみよう。
まあとりあえずBIOSがF4のままではあるが、ベンチマークを取ることにした。
まずは歴代のAPUとの比較
・CINEBENCH R10
・CINEBENCH R11.5
確実に性能が向上してますね。これでIPCの向上は実証できました。
・CystalMark2004R3
PCI Express 3.0対応も含めて
FXシリーズを凌駕する勢いで進化してます。
ここからは最新のベンチマークを
比較対象にはintel勢からCore
i7 4770Kを選んだ。(手持ちにはこれしかない為)
・CINEBENCH R11.5
Core
i7 4770K相手では・・・8スレッドには形無しです。
GPUは文句なしに凄いです。
・3DMARK
ICE STORMとCLOUD GATEは圧倒的な差がありません。FIRE STRIKEはA10-7850Kが1.5倍勝ってます。
最後に待望の新BIOSが公開されたので
早速上げてみた。
Advanced
Frequency Settingsから
Advanced
CPU Core Settingに入ると
cTDP
function で45Wと65Wが選択可能です。ポはもちろん45W。
HWINFO64(ベータですが)とGPU-Zは最新版で再挑戦。
今度はちゃんと情報取得できてます。
HWMonitorで95Wと45Wの違いを見てみる。
95W
cTDP45W
誤差範囲かもしれませんがCPU VCOREのMin0.408V→0.396V、Max1.38V→1.368VとcTDP45Wの方が若干下がってます。
ではcTDP45Wにしたら、性能にどれほどの差が出るのだろうか?
・ファイナルファンタジー14 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
cTDP45Wだからと言って、それほど性能は下がってないですね。Core
i7 4770Kを遥か超えたスコアですから。
気になっている人は多いと思うので、一応オーバークロックの事も書いておこう。
CPUで4.4GHzまでは上がりましたが、実用を考えると4.2GHzがいいところか・・・GPUも同様に100MHz位しか上がりません。
これなら無理してオーバークロックをする価値は無いと思います。
・総括
今回もConfigurable TDP対応BIOSの遅れから結果的に記事アップが遅れたが総評としては、
APUとしてGPUコア性能は現時点世界最速、Configurable TDPで省電力、コアの実クロックは下がっているがIPCが上がっておりA10-6800K以上の性能は持っている、OCのメリットはあまりない、PCI
Express 3.0対応、環境がMantle対応となっていけばドライバも連携しより強力な性能が期待でき将来の発展が楽しみなAPUだ。AMDが久々にヤル気を見せた逸品だと断言する。
といったところでしょうか。ポ的には本マシンは共有マシンなのでcTDP45Wで45W動作させてユルユル使ってます。
最終更新日 :
2019/01/02