呪いのママンの惨劇とでも言いましょうか?
事の発端は、ASUS
M4A89GTD PRO/USB3で4画面出力をやった時の事であった。M4A89GTD PRO/USB3のPCI
Expressスロットは上段が白(×8)で下段が青(×16)となっているが、上段の白スロットは単発では使えないのだ。取り説にも単発時も青を推奨と書かれている。
推奨って事は、やってはいけない訳ではないはずだよね!
じゃ、実際はどうよ!って事でやってみたら、ママンM4A89GTD PRO/USB3が気絶しやーがった。たったこんな事で気絶すんの?
起動ボタン押してもポストもしない状態になっちまった。仕方なくCMOSクリアーして、起動したら生き返ったのだ。
これまで何の不具合も無く使ってきたが、この事件から、M4A89GTD PRO/USB3に不審を抱き始めた。
ある日、USB3.0フラッシュ・メモリSuper
★ Talent
Express DUO 8GBを購入したので、SB850環境で使ってみたいとUSB3.0へ挿した瞬間、ママンの惨劇は始まった。
この時、OSが固まったのだ!!
そして再起動させても、ポストすらしない前出と同じ現象が起こったのだ!!!
はあ?USB3.0メモリ挿したくらいでCMOSクリアせにゃならんのかい!!!!
このオタンコナス・ママンめ!もう使ってられない!!!と呆れ返ったのだった。
大体から、M4A89GTD PRO/USB3のPCI
Expressスロットの作りっておかしくない?
訳の分からん基盤を白スロットに挿さないと×16にならないなんて。
今時のママンで?・・・SLI初期のママンじゃあるまいし・・・
といった理由から、メイン機のママン交換をするはめになったのだった。
さて、新ママンはどれにしようか?だが。
かねてからASRock
890FX Deluxe4が気になっていたので、迷うことなく890FX Deluxe4に決定した。
とは言え、この時期にママン購入の予定はしてなかったので、軍資金も底をついていたのだ。こんな時は、嫁さんを拝み倒してお願いするしかない!
そして、額を擦り付けてお願いすると、案外すんなりと通ったのだ!
ワーイ!新ママンに乗換えだ!
この時既に、行き付けのショップに890FX Deluxe4が置いてあるのを知っていたので、取り置きをお願いしておいたのだ。ワハハ!
嫁さんから軍資金を貰い、ショップへGO!
True333なやつです。
翌日、さあ!組み立て開始!と喜び勇んで組み立てると。。。
再びママンの惨劇が!!!
LanBoy Air Redのリア120oファンにママン890FX Deluxe4のモスフェット・ヒートシンクが干渉するのだ!!
したがって、バックパネルの高さよりも890FX Deluxe4のモスフェット・ヒートシンクの高さの方が高いという事なのだ!!!
なんてこったい!!!
水冷のラジが取り付けられないじゃん!!!
CoolIT
ECO
が使えんなんて有り得ーん!!!
ラジの外出しとか色々と考えたが、ホースが短くてどうにもならん!!!
色々と考えた挙句、とりあえず天井にラジを吊るしておくことにした。
(この時、今までLanBoy Air Redは結構な大きさだと思っていたのが、実は骨組みとカバーがぶ厚いだけの事で内容積は小さいのだと気付いたのだった。(泣))
この後は、もう面倒だったのでOSインスコ作業は止めて、各ドライブをそのまま繋ぎ変えただけにして、起動させた。
結果、普通にOSが立ち上がってきて、各デバイスに勝手にドライバが当たっていた。
まあ、元々が890GX環境だったので、これで当たり前なのかもしれない。
一応、エクスペリエンス・インデックスをやっておこうと、やってみたらずっとハング状態で終わらんかった。
これじゃいかんと、BIOSを最新の1.5へアップして、AMDドライバも10.12を当て直したら普通に戻ったので、暫くこのまま使う事にした。
この890FX Deluxe4はXMPを読み込みます。
数日後、沼人の大忘年会があり、そこでヒゲ氏にこんな事を聞いた。
ラジのファンはラジに密着しているので、ファン中心部はラジを冷やせていない。なるほどファン中心軸があるからなー。
ファンをラジからある程度放してやれば、これは解消できるとのこと。ただその時、お漏らししないように、囲ってやらなければならないと。
ファンを1個くり貫いてダクト代わりにしてファンでサンドしているとのこと。
そしてラジユニットはかなりの長さになるのでドンとフロントへ。
よし!
これはやるしかないな!
ということで、早速翌日作業を開始した。
まず、余っている120o×25o厚ファンをニッパーでくり貫く!
くり貫くとその後が少し残っているので、
ヤスリで丁寧に仕上げる。こうすれば風の妨げにならんはず。
このダクトをファンでサンドイッチにすると、結構な長さの締め付けボルトが必要になる。のであるが、ちなみにヒゲ氏はダクト長50oが理想とのことだったけど、そんなに長いボルト滅多にあらへん。
今回くり貫いた25oダクトでさえ、ラジには直接届かんくて、ダクトとファンのみを固定することにした。
ナットは回り止めの付いたものがベスト!
そして、ラジへは対角止め!
この時、径の細いドライバーでないとファンやダクトの取り付け穴をドライバーが通過せんのよね。
フロントへのラジ・ユニット固定は、LanBoy Air Red専用のドライブ固定具を使用して挟み込んだ!!
このドライブ固定具はゴムで出来ているため結構な把握力があり、しっかりと固定出来た。
念のため、ラジ・ユニットが落ちないようにファン締め付けボルトを針金で吊っておいた。
ラジ・ユニット自体の冷却は、前後ファン各1基で行うのは今までと同様なのだが、今回決定的な違いは、ラジ・ユニットをフロントへ持って来た事によってケース・ファンがすぐ前にあり、結果的に風のターボ効果(吸って吸って吐くみたいな)が得られ、さらに冷却出来ることが期待される。
画像を見ても良くわからないかもしれないが、フロントのケース・ファンがラジ・ユニットに直列している。
この配置だと、ラジを冷却して生暖かい風がそのままグラボを直撃するようになるが、LanBoy Air Redはサイドにも2基のケース・ファンがグラボの位置に配置されているため、グラボへの影響は少ないと推測する。
さらに言うと、LanBoy Air Redは全面メッシュ構造になっているため、熱気は篭らないことから、全くその心配はいらないのかもしれない。
サイド・カバーが開くので、メンテナンス性はバツグン!!!
また、LanBoy Air Redの良い所は、SSD専用の設置場所が用意されているところにある。
SSDは最下段のスペースに固定するのだ。これで熱の影響は皆無と言える。
置き場所が置き場所だけに、SATAケーブルは上Lコネクタのものにした。
余談だが、LanBoy Air Redで一番気に入っている所は、取っ手が付いてるところだ。わはは。
取っ手最高!!!
さて!お待ちかね!電源ON!Windows7起動!
めっちゃカッコイイなー。
これは午前中の状態です。にしてもアイドル時、CPU21℃、コア5℃は激冷え。
グラボは2基積んでいるが、温度的にはかなり冷えている。ラジ・ファンから直撃する熱風は、ほとんど影響してないようだ。要らぬ心配だったわけだ。
これは午後の状態です。アイドル時、CPU26℃、コア10℃も劇冷えです。
さらに書くと、ラジ冷却ファンはMAX1700rpm--->1300rpmに落としてます。(ちなみにこのママン890FX Deluxe4は、PWM4ピンのコネクタが2つあります。)
MAX1700rpmだとさらに2℃ほど温度が下がりますが、五月蝿いのも嫌だからママンでPWM制御してます。
・総括
今回、この記事をアップするにあたり、行き付けのショップ店員Hさんから「890FX Deluxe4のアップまだ〜!」という励ましのお声を頂いたので、こうして大々的にアップした。
890FX Deluxe4は大変安定していて、鉄板に近いママンであると断言出来る。あえて難点を挙げるとすれば、SB850以外のSATA3ポートが遠く(ママン左下隅に2ポート)に配置していて使い辛い。裏配線でそこまでは無いみたいな。しかしポ的には、SB850のSATAポートで十分事が足りるので、こんな事はどうでも良い事である。
そしてヒゲ氏の名案がなかったなら、こんなに大きくは取り上げなかったと思う。ラジ・ファン改造の結果がめちゃOKだったので、ヒゲ氏に大変感謝している。
最後にLanBoy Air Redであるが、大変良いケースではあるものの、唯一つだけ言いたい!「もっと横幅の広いLanBoy
Air Wideを発売してくれー!」切なる願いである。(笑)
最終更新日 :
2011/01/04