ついこの間まで寒い寒いと言っていたが、もう暑い時期到来!何の気なしにWin2Kサブマシンの温度を見たら・・・
何っ!アイドル時のコア温度45℃だと!!
クロック下げて電圧下げてやっと31℃。。。これがこの時期午前中の結果なんか!
ちょっと目を疑ったが、これが現実なのだ。(T_T)
これは何とかせねば!と思っていると、CoolIT Systemsと言うメーカーからThe ECO Advanced Liquid Cooling(A.L.C)なる簡易水冷キット(メンテナンスフリーなオールインワン)が発売されるとのこと。
もうすぐに飛びつき、行き付けのショップへ。「ECO入れて〜!」とお願いした。
するとすぐに入荷した。が、まず6コアCPUが先なので、取り置きしてもらった。
6コア祭りも一頻り落ち着いたので、取り置きのECOをゲット。
intel用のバックプレートは例によって3種類同梱されていた。
さて!鎌クロス外した瞬間!オーマイガッ!
リテンション、ポチッとなタイプでやんの!ASRockのアホ!
このECOは、AMD用の場合ママン付属のバックプレートを使用するようになっているのだ!
おまけにラジをファンでサンドイッチしようと思ったら、インチネジ(1/32)の長さが足りない!
仕方なく、ショップへGO!
ポ:「AM2のバックプレート無ーい?」
H店員:「AMDママン(処分品)はほとんど出ない。」そうなので、黄色いリテンション・キットを購入した。
インチネジの長いのはあったので、4個いただいた。
がしかし、
AeroCool
の付属ファンがリブ付きで撃沈!
仕方なく桜ファンを使うことにした。さあ今度こそ貰ったインチネジを・・・と嵌めたら座付きのインチネジだったので、結局使えん買った。トホホ・・・
ええいっ!こうなったら標準ファンに使われているやつを2個外して、前後ファン共ネジ2個止めとした。外れなきゃ良いや。最初からこうすれば良かった。(^_^;)
ポンプの水枕には予めグリスが塗られていたが、いつもの如く拭き取って、ゴールドフィンガーで塗り直し。ポンプを固定するリテンションボルトは、スプリングが入っており、テンションが均等にかかる様な作りになっていたのには関心した。
ここら辺でもっと強烈な不具合を期待していたが、何事もなく付け終えることが出来た。
いよいよ、ラジの取り付けである。
キターッ!今回の最大の不具合だ!
ラジを正規の位置に持ってくると、電源に激ヒット!!!
約10ミリほどラジが電源に干渉してしまうのだ。これもこのケースの作りが安物で熟考されてないの一言に尽きる。
上電源の直下に120ファンだからねー。
このまま電源をネジ止めすると、
これはあり得ーん!
仕方なくラジを下に落として、電源は正規の位置で固定。
ラジの固定穴とケースの背面ファン固定穴の位置が合わないので、
ラジ冷却用ファンは比較的ケースにしっくり収まり、ホースの硬さも相まって、ホースがラジにテンションをかけている。これなら上下方向だけ落ちないように吊れば良いか!と1点吊りで妥協する事にした!(^_^;)
次にサイドカバーを嵌めようとしたら、今度はサイドカバーに付けた120ミリファンがラジに激ヒット!!!
このラジ側ホース口は固定されており、動かないため取り回しは効かない。対してポンプ側ホース口は自由に回転するので取り回せる様になっている。
渋々、ファンの大きさを120ミリ->80ミリにサイズダウン。
ほとんど使わない手持ち80ミリファンは、この赤いファンしか無かったので、これも渋々妥協した。
そもそもここにファンが必要な訳は、出来るだけフレッシュ・エアをラジに流してやりたいからなのだ。
そして、サイド・ファン近くまでダクトを設け、直接フレッシュ・エアを吸う様な設計とした。
空冷CPUクーラーのヒートシンクが無くなっても、これはかなりインパクトがあるぞ!
ダクトはホースに抱かせて下向きに固定するという大胆な発想!(ホースは硬いので、ダクトはまず動きません。)
赤いファンがフレッシュ・エアを吸気し、それをダクトから直接吸い込みラジを冷やす。うーん、我ながらなかなか理にかなった冷却システムだ!!!
(このECOは基本ケース外排気仕様になっている。ケース内吸気にしたければファンを反対側に付け直せばOK。)
ファンはファンコンにて自動制御、センサーはどこに付けようか迷ったが、
ラジの排出側ホース口。
VGAはヒートシンク。
余りはネオン管。(爆)
ただし、これがどれ程の効果があるのか?は定かではない。(笑)
なお、今回購入したECO及びAM2用リテンション・キット以外でここで使ったパーツ類は、エア・ダクト、120ミリ->80ミリ変換ダウンバーストで、今までの散財で得た物である。自作erならこのくらい持ってるよね?!
組み上がったら、早速温度を測ってみると。
3.2GHzノーマル・アイドルな結果。なおSYSFANの4017rpmはポンプの回転数である。
3.8GHzオーバークロック状態アイドルだと、
prime95にて負荷をかけると、
3.2GHzノーマル・アイドル | 3.8GHzオーバークロック・アイドル | 3.8GHzオーバークロック・フル負荷 | |
CPU | 41℃ | 40℃ | 45℃ |
CPUコア | 34℃ | 35℃ | 37℃ |
このように、フル負荷をかけても、CPUコア温度34℃->37℃とほとんど温度が変化していないのは立派である。
結果、
空冷と水冷との差は、
51℃-41℃=10℃
45℃-34℃=11℃
と10℃以上の大きな成果が得られた。
・総括
The ECO Advanced Liquid Cooling(A.L.C)は、今回の検証から、
「さすが水冷」と言わせるに相応しい結果がえられた。今年の夏も暑くなるであろうが、今回のECOを導入しておけば、熱暴走の心配はほとんど皆無だろう。
また、CPUのプチ・オーバークロック程度であれば、このような簡易型水冷クーラーでも十分な能力があると言えるだろう。価格的にも多機種と比べると安価であるため、
導入しても決して損は無いパーツだと言えることは間違いない。
最終更新日 :
2010/05/05