VERTEX 4
256GBは128GBを購入した時に買おうか買わまいか迷いに迷ったSSDである。前回のFirmware
1.4の時には256GBへの恩恵は少なかったのが理由で128GB版にしたのだった。
ところが今回のFirmware 1.5は何と256GB版の書き込みにも大きな恩恵があるということで、「これは逝かねばならん」と思い立ったのだった。さらにSATA
Wire3.0なるクローン・ドライブ作成ケーブルで最速なクローン作成を夢見たのだ。
ポ的に初の大容量な256GB SSDとなり、ある意味記念碑的なSSDとなり得るのか?を探ってみた。
128GB版購入時に行きつけのショップにVERTEX 4
256GBが入っていたのを確認していたので、早速、行きつけのショップへ向かった。
ポ:「SATA Wire3.0が入れば、VERTEX 4
256GBを購入するから。」と店員Iくんに振ってみた。
店員Iくん:「在庫有りになってるので火曜には入るかも?」とのこと。
ポ:「なら決めた。VERTEX 4
256GB買います。」
同梱物は128GB版と変わらない。って当たり前か。
表の外見は128GB版と全く同じ。さあ!どっちが256GB版か?
裏の外見は型番が違う。型番しか判断材料は無いのだ。
とにかく、1.5にファーム・アップしなくては!
まずは、VERTEX 4 128GBをファームアップ・ツールのtoolboxで上げてみた。
すると「データ消えるけど、良いか?」と言うダイアログが出なかった。再起動後も普通にドライブとしてフォーマットされた形で起動してきたのだ。
ほほ〜、なるほどね。OCZ伝統のデータ全消えがこのファームからなくなったのだ。
これは、かなり使い易くなった。
次に今回のVERTEX 4
256GBの方を。
相変わらず項目が少ないですね。
さて、128GB版の時に環境により速度差が出る事に触れたが、今回のVERTEX 4
256GBも同様なのか?を検証してみた。以下は今回のベンチ結果である。
X79環境 | Z77環境 |
ATTOだけがZ77環境において公証最大読み込み速度550MB/sを上回ってます。書き込み側についてはどのベンチマークも満足な結果が出ています。
折角、128GB版も所有しているので、上記結果と比較してみた。
まずは、CrystalDiskMarkである。
この比較表から分かるのは、どちらの環境においてもSeq WriteとRandom Wite 512KBは圧倒的にVERTEX 4
256GBの方が速いということである。
また、環境により差が有るのがはっきり見て取れます。
速度差の割合の大きいところを見てみると、Random Write 4KB(QD=1)は環境により倍以上の差がついてます。
したがって、CrystalDiskMark上では環境が転送速度を大きく左右するという結果です。
次にAS SSD Benchmark。
この比較表から分かるのは、やはりCrystalDiskMarkと似た結果であるということである。
AS SSD Benchmarkは総合的に見ると、X79環境の方が有利だと見て取れます。
最後に、VERTEX 4
256GBをシステム用として使った場合、転送速度がどう変化するか?を検証してみた。
CrystalDiskMarkの検証結果。
AS SSD Benchmarkの検証結果。
上記結果から、システム用ドライブとして使っても転送速度はほとんど落ちないと言える。
・総括
VERTEX 4のコントローラーはVERTEX歴代の物とは違いとても扱い易い物になったと判断できる。特にファーム・アップ時にデータが全部消えるという伝統が変更されてファーム・アップ後もそのままデータが残るのは喜ばしい事である。
また、価格的にも現在はかなり安くなってきており、256GB版であっても普通に手が出せるのも嬉しい事である。
VERTEX 4
256GBは性能的にもトップクラスなのは間違いなく、表題のSSDベストチョイスだと言えるのは間違いない事実だ。ただ環境による速度差が出ており、これからのファームウェア更新で環境による速度差の克服に期待したい。
最終更新日 :
2019/01/03