OCZ Vertex & Summit Series Garbage Collection 対応ファームウェアの実力! のスペック

プロセッサ
intel® Core™ i7 920 (2.66GHz@3.5GHzOC)
intel® Core™2 Quad Processor Q9650 (3.0GHz@3.6GHz OC)
 
マザーボード
GIGABYTE GA-EX58-UD3R   BIOS
ASUS P5Q   Manual、BIOS、Driver
 
メモリ
2GB×3=6GB Triple Channel DDR3-1333 Memory
CFD T3U1333Q-2Q ELIXIR
2GB×1=2GB Single Channel DDR2-800 Memory
UMAX Pulsar 2GB
 
SSD
OCZ Vertex Series SATA II 2.5"60GB(OCZSSD2-1VTX60G) (60GB,3Gb/s)
OCZ Summit Series SATA II 2.5"60GB(OCZSSD2-1SUM60G) (60GB,3Gb/s)
 
OS
Windows 7 Ultimate x64
Windows XP Professional Service Pack 3


紹介文

  Win2k機のパワーアップを機に、昨年(2009年)前期に購入したSSD達(OCZ VertexOCZ Summit)のGC(Garbage Collection)対応ファームウェアが出ていたことから、速度回復を目論んでファームアップを実施した。興味深い結果が出たのでここに記しておく。

 まずは、OCZ Vertexから始めましょうとOCZのサイトへ飛んだところ、最新のGC対応ファームは1.6であった。
よく読んでみると家のVertexはファームが古く、いきなり1.6には上げられない様だ。辿っていくと1.6に上げるには1.5から、1.5に上げるには1.41からと非常にめんどくさいのだ。
家のは1370(1.1相当?)なので、いったい幾つやったら1.6になるの???状態。
旧ファーム探すのも大変だぞ!と思いながらフォーラムの下(ファーム1.5)の方まで見ていったら、1.0->1.5に上げられる様なファーム(Turbo 1.0 to 1.5 Updater)があった。
何も考えずにもうこれしかない!と思い込み、即実行した。このファームはコマンドプロンプトで実行するため、例のジャンパー・ピン短絡が必須である。早い話SSD内のデータは全消えだ。
ここで異変に気がついた。それは、ファームアップ中にVertexのキャッシュを64MBと認識したことだ。家のは32MBのはず。何か変だ。
ファームアップは一瞬で終了し、再起動し(ジャンパー・ピンを外し)起動中Vertex Turboと認識された。嘘!Turboのはずがない!
早速CrystalDiskInfoで調べてみると、

 ほんとにTurboになっていた!!!

なんか得した気分。あとはちゃんと動作してくれるかどうか?だが。。。

まあ兎に角Newファームの1.6にするのが先決だ。ということで今度は、1.6のISOファイルを落として、CD-Rに焼いて・・・おやおや、メディアを切らしていたんだけ。
仕方なくDVD-Rに焼いて、無事1.6にファームが上がった。
以下が、その結果だ。

公証転送速度と実測転送速度
ファームウェア1370 ファームウェア1.6(なんちゃってVertex Turbo)

Read: Up to 230 MB/s
Write: Up to 135MB/s
Sustained Write: Up to 70MB/s
64MB(30GB&60GB:32MB) Onboard Cache
Seek Time: <.1ms
MTBF 1.5 million hours
 




 



ひょっとして、なんちゃってTurbo化で速度が上がってないかなー等と考えながらベンチしてみたら上記のように満足のいく結果であった。

 CrystalDiskInfoの転送速度的には、ファームアップ前後による違い がはっきり見て取れる。中でもRead Seq・Write 512K・Write 4Kは、 誤差では説明できないほどの向上が見られる。こりゃほんとにTurboになってない?みたいな感じさえする。
さらに驚くべきことが。CrystalDiskInfoの新しい機能にテストデータの変更がある。これをやってみて驚愕の結果が以下である。


公証転送速度とテストデータ変更による実測転送速度
テストデータ All 0x00 テストデータ All 0xFF

Read: Up to 230 MB/s
Write: Up to 135MB/s
Sustained Write: Up to 70MB/s
64MB(30GB&60GB:32MB) Onboard Cache
Seek Time: <.1ms
MTBF 1.5 million hours
 

 

 



もはや全く別物と言って良いほどの速度向上が見られる。Readも着実に上がっているが、Writeの0xFFなどは約倍の速度向上なのだ!!!
これは凄すぎる。まさしくSandForceの様だ!
これらの結果から言えることは、今年流行のSandForceと同じ仕組みの圧縮技術を、SandForce登場の1年以上前にBarefootがやっていたことになる。

さて、ここでOCZ Summitのファームアップ結果を、

公証転送速度と実測転送速度
ファームウェア180 ファームウェア19C

Read: Up to 220 MB/s
Write: Up to 125MB/s
Sustained Write: Up to 120MB/s
128MB Onboard Cache
Seek Time: <.1ms
MTBF 1.5 million hours
 



 


OCZ SummitVertexほどの変化はない。と言うより全く変わってないと言って良い。
ただし、GC対応になったことの変化は体感できた。それは強制的に速度低下させて、時間を置いて再度速度測定をしたら、速度回復していたのだ。
スクリーンショットを取るのを忘れてしまい、見てもらえないのが少し悲しいが、Writeが一桁位まで速度低下したのに、そこから回復していたのである。これは特筆に値する。



・総括
 以上の結果から、まだまだ発展途上だと言われてきたSSDが、昨年のトリム(TRIM)対応から今年のGC(Garbage Collection)対応にて、やっと誰にでもお勧めできる物となったことが、SSD信者であるポには嬉しいかぎりである。なおGCはWindows XP/VISTA等で動作、Windows 7はTRIM動作になるようである。

最終更新日 : 2010/08/11  

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