昨年3月購入に至ったSkylake i5-6500
から1年も経たない1月、Kaby
Lake-Sが発売された。これまでのインテルのCPU開発は「Tick-Tock」戦略(プロセスルール微細化、アーキテクチャー変更)で1年毎交互に行ってきた。
ところがここに来て微細化の限界に近付き「Tick-Tock」サイクルの維持が難しくなってきた。そこで今回14nmプロセスルールを改良する「Tock+」という新アプローチが取り入れられ「Tick-Tock-Tock+」と相成った。
早い話がSkylakeの改良版ですね。
で実際のところSkylakeからKaby Lake-Sで何が変わったか?というと、動作クロックの引き上げとGPUのビデオエンジンが改良され4K動画サポート機能が強化された。
すなわちこの変化から期待出来るのはオーバークロックなのである。
インテル公認のオーバークロックCPUなのだから逝く価値は十分に有り!
おまけに「Tock+」って訳だから当然の如く今使っているマザーボードのZ170-AもBIOSで対応可能なのである。折角インテルさんASUSさんがお膳立てをしてくれた訳だから逝かない訳にはいくまいwww
その他に本音は全く手間要らず(CPU交換のみでOSもそのまま)だからね。
そして、i5-6500の買取がどの位になるか?早速調べてみたら、15K位にはなるようである。そして、オーバークロック目的であれば迷わずK付きCPUをチョイスするのだが、さて、上位か中位か下位か(今回i3も初めてK付きが発売)・・・どれが幸せになれるのか?
50K出しても良いのだが、この次にはRYZEN(8Cores16Threads)が控えているため、あまり豪華にするのも考え物だ。下位も良いかも知れないが原状がi5-6500だからダウングレードまでしてやる事か?と自問自答。よって中位のi5-7600Kが手頃で良いだろう。また、HTが無い方がOCしやすいだろうし。
まあこの様に様々な理由を付け逝くのが沼人なのである(笑)
まずやらないと逝けない事はママンのBIOSを最新のKaby Lake-S対応BIOSに上げておかなければならない。
もし忘れても近頃のママンはCPU無しでもBIOSを上げることが出来るため、それほど心配には及ばないのであるが。。。何しろ人一倍不具合に遭遇する率が高いポなので用心に越したことは無いのだ。
Z170-Aの最新BIOS3007をDL。そしてポはいつもBIOSを立ち上げBIOS上からBIOSアップデートする。何故なら昔からやっている方法でこれが一番安全な方法だと思っているからだ。
某Gさんへi5-6500を小脇に抱え、「買取お願いします。」
バイトさんライクな店員さんがポの対応に当たった。
見積額は\15,400也
これなら上等だ。
動作確認のため暫く店内をウロウロと
確かi5-7600KはKなCPUなのでリテールクーラーは同梱してないはず。とすると・・・CPUクーラー購入は必須ってゆーか初めからリテールなんぞを使う気は全く無い訳だが。
さてどのCPUクーラーにしようか?最近はPCパーツ買ってないからかなり疎くなっている。
まあ最初からそれほど手を掛ける気は無かったから簡単に装着出来る最新クーラーを物色。
そんなこんなで目に付いたのがサイズのIZUNAであった。
なんか最近出たヤツな気がする。クーラー装着も超簡単なポチっとなタイプだし、何しろ安価(3K前半)で冷えそうな気がする(笑)
(言って置くが簡単装着なポチっとなタイプの相場は大概”冷えない”)
即決定であった。この時点で本気のOCはやらない気満々・・・(爆)
そうこうしていると動作確認が終わる時間だ。
店員さんからは満額の回答を得た。ヨッシャ!これを元手に、i5-7600KとIZUNAを下さいな!
約36Kを支払い帰宅する。
CPU及びCPUクーラー、インストール!
CPUインストールはメッチャ簡単だとは言うもののCPUファンの取り付けにちょっと悩んだ(笑)
何事も無く認識されている。
ストレージもそのままだが一応上げとく
さあ、タイトルにも掲げているが、お手軽超絶簡単OCとは?
通常CPUのオーバークロックと言うものは、それなりにお金を掛けて準備を整えて行うものである。例えば今回のCPUクーラーの様に3Kとかの安物クーラーではなく、ちゃんと冷える実績のある高品質なものをチョイスしなくてはならない。この他にも電源等も同様で高品質な安定感のあるものが望ましいのだ。
何でも同様なのだが目的に見合ったもの又は環境等にしないとロクな結果を生まない。
で今回はお手軽超絶簡単なのだから当然のことながら本気モード全開OCではない。(笑)
お手軽で出来るだけお金を掛けずに手間を掛けずに行う「安い!速い!上手い!」を実現するCPUオーバークロック方法なのだ。
オーバークロック目標は、同じKaby Lake-Sの最上位CPUであるCore™
i7-7700Kのターボ・ブースト最大周波数4.5GHz !!
まず安いとは、今回の様に今現在既に(Kaby
Lake-Sサポートされている)Z170マザーボード環境にあり、Skylakeを使っていれば、それを買い取りに出してi5-7600Kを購入すれば格安である。(メモリもそのままでOK)
もちろん使っているCPUクーラーをそのまま使っても良し、ポの様に3K程の新しい物を購入しても良し、いずれにしても安い。
そして速いとは、環境がそのまま移行されるのでOSインストールも無く手間要らずってこと。またBIOS設定も難しい調整要らずである。これが成功すれば速くなること間違い無し。
最後にウマ〜!となる訳だ。
ただCPUはある程度歩留まり良く均一に製造されてはいるが、当たり外れが必ずやあるものだ。したがって「ヒキが強いこと」も必要 <--ここ重要(爆)
そのやり方は、
通常CPUのオーバークロックは如何にCPUを冷却するか?で決まってくる。今回の様な安物空冷CPUクーラーではオーバークロックによる熱に耐えられなくなるのは明らかである。
それじゃ駄目じゃん。と思う無かれ、CPU動作電圧を上げないようにしてやれば良いのだ。
普通にBIOSで倍率を上げて周波数を上げると、ポの環境では名物ASUS盛りで電圧をモリモリにされてしまうのがオチである。
因みに今回4.8GHzにオーバークロックした時は
1.344Vまで盛られた。
これを回避するには、
Ai Tweaker --> CPU Core/Cache Voltage を Offset Mode にして Offset Mode Sign を -
に、CPU Core Voltage Offset を 0.005 (これ以下の設定値0.001とかには設定不可)に設定する。
あとはCore Ratio Limit をお好みの値に設定保存し、再起動。
上記のBIOS設定だけで動作電圧は1.152Vまで下がることが分る。
でOCCT等でCPUに負荷をかけて通ればオーバークロック成功となる。
今回安物空冷3KCPUクーラーなのでどこまでCPUクーラーが耐えられるか?がオーバークロックの鍵となるため負荷アプリにOCCTを使用している。
(CPUの極限最大周波数を狙ってないからね)
31℃〜32℃位に安定している。
OCCTではCPU使用率が常に100%となるのが普通で途中から75%とかに変化すると耐えられていない事を意味する。
結果、4.6GHz辺りが安定して使える最大周波数に落ち着いた。
オーバークロック目標の4.5GHzは達成できた!!
ではこれからどれだけ速くなっているのかを比較検証する。
古くは3桁の920から各世代を比較してみた。i5-7600Kは
オーバークロックで4コア8スレッドの i7-4770K をも凌駕するしている。
CINEBENCH R15の比較です。
ここでもOCしたi5-7600Kは
i7-4770K と肩を並べている。
また、i5-7600Kは4.6GHzOCで30%以上スコアが伸びている。ここまでOCによるスコアアップが図れるのであればOCやらなきゃ損だと断言できる。
次は期待のグラフィック性能を比較してみる
FF14の最新版で比較してみた
DirectX 9とDirectX 11の両方でやってみた。
i5-7600Kのグラフィック機能はDirectX 9もDirectX 11も3年前発売のAMD
A10-7850Kとやっとの事で肩を並べるまでのところへきた。。。HD Graphics 630 はHD Graphics 530
に対して約20%位は性能向上していると言える。
・総括
Skylake、ママン、メモリが揃っていれば新たな資金投入は、Skylakeの買取金額(おそらく購入価格の半値以上)と目的のKaby
Lake-Sの差額のみとなる。(ポの場合、買取金額が\15,400なので約20Kの資金投入となった・・・ただ会社より補助が少しあるので実際には12K位の投資かな)
今回の投資結果としては約12Kの投資でi5-7600Kを購入、OC目標のi7-7700Kのターボ・ブースト最大周波数4.5GHzを上回るオーバークロック4.6GHzと投資額に対しては十分満足な結果が得られた。
さらに充実のグラフィック機能サポートで約20%性能向上と至れり尽くせりだ。
さて、今回i5-7600Kのオーバークロックを行って感じた事だが、Kaby
Lake-Sは定格電圧で4.5GHz位のマージンを持っているのではないか。そして、定格のまま4.7GHzまでは何とか起動するが、4.8GHzでは間違いなく電圧を盛らないと駄目だと言う事を体感した。他サイトを覗いてもやはり4.8GHzが山となっている様だ。この山を定格電圧のまま越えられれば、大当たりのCPUと思われ、定格5GHzも可能だろう。それを引き当てることが出来ればかなりウマ〜で幸せになれることだろう。
次回更新はamd期待のRYZEN R7 1800X(8Cores/16Threads)を予定している。なんてね。まあどれに逝くかは価格次第ではあるが間違いなくRYZENには突撃するつもりだ。
最終更新日 :
2019/01/02