このシステムは以前よりデュアル・ブート環境を構築しており、ずっと使ってきたものだが、PC切換機により3台のPCを制御するようになった事がきっかけで、それまでBIOSのブート順位を変更しての起動を行っていたのを、HDD切換機で物理的に切り替えてしまおうと考え、ainexのHDD-SEL5を購入するに至ったのだ。
では何故HDD-SEL5を選んだのか?なのだが。
「このシステムの構成をそのまま変えずにHDD切換機を導入し、デュアル・ブート環境を再現したい。」を念頭に置き、選択肢を絞っていくと・・・まあこういう特殊なもの故それほど種類がある訳もなく、必然的にainexのHDD-SELとHDD-SEL5が候補に挙がってきた。
まずストレージ構成であるが、Windows 7 Ultimate x86がU3S6経由でCrucial RealSSD
C300にWindows XP
Professional Service Pack 3がICH10R接続でX25-M
Mainstreamに収まっている。
そして、それぞれのOSのデータ・ドライブがWD
Caviar Blackである。
したがって、それぞれのOSとペアでデータHDDを起動させることになる。(言い換えればデータ用HDDは常に起動しなくてはならない。)
ただ、今現状の環境を再現するという意味では全ドライブを起動してかつOS切換を行わなければならないが、たぶんこれは物理的に無理と思われ・・・運良く出来たらやりたいくらいに留めておく。
以上の理由から2台以上のHDDへ同時に火を入れるものでなければならない。すると選択肢は自ずとHDD-SEL5になってしまったのだ。
(HDD-SEL5は単純にHDD-SELの5インチベイ・バージョンではなく、2台のHDD
へ同時に火を入れられるようになっている。早い話、分岐ケーブルを使用しているのだ。)
早速、中身であるが、
同梱物はこんなものです。
作りはまずまずでOFFまで選択できる。
ケーブルは一般的な4ピン・コネクタで接続する汎用性に富んだものだ。
よってケーブルさえ変更すれば、HDDでなくとも色々な用途が考えられるのだ。
実際に火を入れてみると。
入っている側のLEDが点灯する。
さて、肝心のOS切換機として使えるか?であるが、
何気にネット検索したら、「おおっ!不具合バリバリじゃん!」何と今使っているママンASUS
P5Qは、まさに掲げられている不具合例そのものだったのだ!
ainexのHPよりその一文を上げてみる。
「M/Bによってはその都度BIOS設定で起動ディスクを選択する必要があります。一部のM/Bでは、抜き差しして消えたデバイスは再接続時に一番下に送られ、設定した起動順位を記憶していません。
(ASUS製品での報告例があります) 」
やられたぞと。
ま、一応繋げてやってみた。。。
やっぱり、書かれている通り起動順位を記憶しやがらねー!!
これを何とか回避する手立てはないものか?
何かしらの法則があるはずだから・・・と色々と試してみた。
分かった事を掲げると。
上記の事から接続方法を考えてみたのが以下である。
各チャンネルへの接続は
Aチャンネル・・・Crucial RealSSD
C300(Windows 7 Ultimate x86)とWD
Caviar Black(データ用HDD)
Bチャンネル・・・X25-M
Mainstream(Windows XP
Professional Service Pack 3)
各モードの動作は(○が電源ON、●がOS起動)
Windows 7 Ultimate x86 | データ用HDD | Windows XP Professional Service Pack 3 | |
Aモード | ● | ○ | × |
Bモード | × | × | ● |
A+Bモード | ○ | ○ | ● |
OFFモード | × | × | × |
となった。
使用するモードは、AモードとA+Bモード。
これで希望のOS+データHDDでの起動が可能となった。