SSDモドキとしてのCFカード のスペック

プロセッサ
AMD Athlon64 X2 5000+ Black Edition (2.6GHz)
intel® Core™2 Quad Processor Q6600 (2.4GHz)
マザーボード
GIGABYTE GA-MA790FX-DS5   BIOS
EVGA 122-CK-NF68-AR   Manual、BIOS、Driver
メモリ
1GB×4=4GB Dual Channel DDR2-800 Memory
SILICON POWER チップ elixir 0748 N2TU51280BE-25C
ハードディスク
HGST HDT 72251 160 GB
CENTURY SDB35CF
AREA 龍神 (CF−>SATA変換アダプタ) ×2
SNE CF1LED1001 (CF−>IDE変換アダプタ)
CFカード
HAGIWARA SYS-COM 160x(ZII) 2GB
Transcend 266x(TS4GCF266) 4GB
ADATA 266x Turbo 4GB
SILICON POWER 300x(SP008GBCFC300V10) 8GB & 300x(SP004GBCFC300V10) 4GB
OS
Windows XP Professional Service Pack 2 + DX9.0c


紹介文

 揮発性のRAMディスクの代わりになるものを、以前から考えていたのだ。 それは、SSDである。 がしかし、SSDは非常に高価で、容量の問題もあり、まだまだ一般的ではない。 でもでもでもでも、使ってみたいのである。(^_^;)
 考えた挙句、ある程度安価でお手軽に試せるコンパクトフラッシュ(CF)に目をつけた。 けどCFは、正直安価ではなかった。

 CFの知識などほとんど無かったポも、やっていく内に徐々に分かるようになってきた。 それは、倍速表示の不思議である。
CFには何倍速という表示がされている。例えば、266倍速とか。
 1倍速とはCDドライブを基準とし、150KB/sなので、266倍速ならば40MB転送となる。 ところが、メーカーによるこの表示も、Readの速度で示されており、殆どあてにならないのである。
マルチセルであったならば、Writeは激遅で使い物にならない。シングルセルであってもWriteはReadほどのスピードは出ない。 (SSDも同様に一般的には、Writeは遅いものである。)
すなわち、倍速表示だけでは判断がつかないため、実際に購入して使ってみなければ、実際の速度は分からないのである。 結局、色々なメーカーのCFを購入して試してみた。

 幸いに、ポは一眼レフカメラのメディアにCFを使っていることから、沢山購入しても全くの無駄にはならない。 ただ、この時点で、かなり高価な物になっているのであった。(^_^;)
正直10万円出して、SSDを購入した方が安かっただろうなあ。 でも、ここまで来たら後へは引けない。トコトン突き進むのみ!
と意外にもポは強情なのだ。こうと決めたらわき目も振らず、一心不乱にいくのが信条である。





 まずはCF変換アダプタであるが、IDE変換のものとSATA変換のものがある。ただし、現時点でSATA変換のものはAREA 龍神のみなので必然的にこれで決まりだ。
問題はIDE変換のものである。SNE CF1LED1001に決めたのは価格的に安価でLEDが付いていてカッコいいからだ。(^_^)
結果的にはこの選択で良かったのだが、全ての環境において良い訳ではない。
と言うのも、CF1LED1001はCF規格2.0までの対応しかされておらず、メディアがいくら速くても111倍速16.6MB/s以上の速度は出ないからだ。(ちゃんと取説に謳っている。)
したがって、マザー側(チップセット)でCF規格2.0を正常に認識すると、例え300倍速のCFカードを挿しても111倍速のCFカードとなってしまうのだ。
幸いにもポの環境は790FXとnForce680iであり、CF規格2.0を認識しなかったようで、CFカードの性能(速度)を上限なしで引き出せている。

 では、SATAとIDEとの速度差は有るのだろうか?
それが、SILICON POWER 300x(SP008GBCFC300V10) 8GBで試した結果(IDEの方にSNEとふってある)であり、この環境では、むしろRead・Write共IDEの方が速い結果が出ている 。

 この結果から、コストパフォーマンスに優れ、転送速度が速いのはADATA 266x Turbo 4GBSILICON POWER 300x(SP004GBCFC300V10) 4GB辺りであることが分かった。

 あとはRAIDである。上記結果からCFカード単体では、容量不足と速度不足(良いとこ50MB/s転送では・・・)は避けられない。これではRAMディスクの変わりにはとてもならない。
この容量と速度の面を克服するには、RAID0は必須である。RAID0は危険なようだが、物理的に壊れない構造のCFカードならHDDの様な事(クラッシュ等)は皆無である。
SSDはRAIDとの相性が良くないと言われる様に、やはりCFもご多聞に漏れず、RAIDが上手くいかない事を身を持って体験したのであった。




 この結果には載せられなかったが、実際にはICH9RのRAID0も試してみた。がしかし、RAID構築は出来てもOSインストールが出来なかった。比較用にダイナミックディスクのRAID0を載せておく。理由は、ダイナミックディスクはディスクの性能をそのまま引き出しているから。
 GIGABYTEGA-MA790FX-DS5にはGRAIDがオンボードで乗っている。まずはGRAIDで試してみた。結果は、惨敗であった。転送速度はCF2枚使っても1枚分にしかならずStripeの意味が無い結果だった。
 次にSB600(with 790FX)を試した。SB600自体が遅いのが原因してか、ダイナミックディスクには遠く及ばず期待した結果が得られなかった。 遅い以外にも、モタツキと言うか引っかかりが激しくあったりした。
 次にCDB35CFであるが、数値上は少しは良いはずだが、体感的には殆どSB600と変わらず、やはりWriteがまだまだ遅い。
 最後に、NVRAIDであるが、ここまでくるとヤケクソでトリプルディスクでRAID構築した。結果はNVRAIDが一番良い成績だった。ディスク3枚という他との違いはあるにせよ、Writeが2倍の速度で予想以上に健闘している結果が出た。また、引っかかりも無く良い感触だった。
結論、CFカードにおけるRAIDの親和性は、NVRAIDが一番である。


・総括
  最近では、SSDもかなり値下がりしてきているし、今現在、容量的にも120GBのSSDがマルチセルであるが価格破壊になっている。また年内には256GBの高速SSD(Read200MB/s、Write140MB/s)も登場する。来年にはHDDメーカーもSSD市場に参戦してくるそうで、もうCFを無理して使う意味は無くなってきている。今からこのようにCFを使うにはリスクの方が大きいため、お勧めはしない。参考程度の掲載に思っていただきたい。

最終更新日 : 2008/06/30

ホーム | 戻る