Win2k 最後の砦? AM2NF3-VSTA with PhenomII X2 550BE! のスペック

プロセッサ
AMD Phenom™II X2 550 Black Edition (3.1GHz@3.6GHzOC)
CPUクーラー
scythe 鎌クロス
マザーボード
ASRock AM2NF3-VSTA   BIOS
メモリ
2GB×2=4GB Dual Channel DDR2-800 Memory
UMAX Pulsar DCDDR2-4GB-800
SSD
SUPER★TALENT MasterDrive MX (FTM30GK25H) (30GB,3Gb/s)
CFD Jシリーズ(CSSD-SM30NJ) (32GB,3Gb/s)
Western Digital WD3200AAKS-00B3A0(データ用HDD)
ビデオカード
ASUS N6800/TD/512MB (nVidia GeForce 6800)
Super Multi DVD Writer
NEC ND-4550A
キーボード
Microsoft Internet Keyboard    Driver
マウス
Microsoft IntelliMouse Optical 
ファンコン
ZALMAN ZM-MFC1
電源
玄人志向 KRPW-E460W/12CM  ATX 460W
OS
Windows 2000 Professional Service Pack 4


紹介文

  先月、会社同僚のPC製作を依頼され、予算は3万円とめっちゃ少なく、どうやって組もうか悩んでいた。おまけに本人さんご希望はCore2とGeForce9800GTである。ポの頭では、どう考えても4万円クラスになってしまう。困り果て、沼の住人方にも相談を持ちかけていた。
取りあえず、某Cアシストさん、某○oAさんに見積もりを依頼したが、3万円ギリで最低クラスPCな結果であった。
そこで、最後に某Pワールドさんに持ち込んだところ、素敵な変態板を見つけたのだった。

その変態板とは、ASRock AM2NF3-VSTAと言う3年ほど前に発売されたAM2用マザーである。
Phenom™II X4 955にBIOSアップで対応!とフレコミが書かれていた。何っ!今や年代物のnForce3で動くの?
一瞬目を疑ったのは言うまでもない。nForce3と言えば、Athlon64が発売された頃の754/939用チップセットである。



ポ:「これ、ほんとに動くの?」
店:「BIOSアップで動きます。」
ポ:「でも、このまま955挿したら死ぬよね?」
店:「はい。お買い上げいただければBIOSアップいたします。」
もうこの時から気になって仕方がなかった。

と言うのも、家にはメール用サブサブPCのWin2kが未だにPentiumIII 600E + Dual 440BXに入って使っているのだ。
気が付くと今時(いや、もうかなり前からか?)のマザーはWin2kには未対応なのだ。すなわち、もうこれが最後のスペック・アップに限りなく近い事が頭の中を過ぎった。

このマザーは5千円と安価だし、あとは、CPUを何にするか決めるだけで、この計画を即実行に移せるのだ。

ただし、予算にも限りがある。諭吉さん1.5人位が限界か?
ほんとは955BE?いや、同じ物を二つ買うのも芸が無いので、940BEあたりに逝きたい。が、予算的に無理。同僚と同じパターンじゃん!
こうなったらパチンコで一儲け!と逝きたいところだが、もうすでにパチンコは卒業していたのだった。
となると、必然的にX3?いやX2あたりになってしまう。
そういえば、少し前にPhenom™II X2 550 Black Editionが出ていた。そうだ、こいつはL3キャッシュ6MBもあるしL2を足せば7MBキャッシュだ!
これに突撃決定!

(ちなみに、この時の同僚の話は、結局パチンコで儲けたとかで8万円コースとなり、ご希望の仕様のPCとなり、事なきを得たのだった。
また、速攻で組み上げ、4日後にはメデタク納品!)

このマザーと笑劇の出会いから1週間後、目出度くゲット、CPUは某○oAさんでポイントはたいて購入した。

板購入日、沼の住人にも「これ、逝くの?」と変人扱いされたが(否定はしないが・・・(笑))、「Win2k入れるにはこれしかない。」で納得。
そもそもAMDは昔から「少し愛して、長く愛して・・・」(BY大原麗子さん、黙祷)的な傾向があった。思えばSocketAも長かった。そしてnForce2板でめっちゃお世話になった。
ABITのnForce2搭載NF7はお気に入りなマザーで昨年まで使っていたほどだ。

そして、何と偶然にも今回も同じnForceシリーズnForce3 250搭載のASRock AM2NF3-VSTA
AM2、AM2+、AM3とAMDらしくどれにも対応しているのだ。(守備範囲広過ぎ〜)Socketは違うが、754/939からAM3まで対応している(いや、ASRockがさせてしまったのかも?)チップセットはnForce3くらいしか無いだろう。
ということで、この先AM3が続く限りはスペック・アップ出来る事に期待している。
(考えてみると、同じSocketでも動作しない物があるintelとは大違いだな。)

さっそく組み立て開始!

現在では有り得ないPCI5本挿し!PCI遺産を利用するには貴重な板です。
Dual Core CPUと書かれているが、Quad Coreも対応しているのだ。3年前には予測出来なかったであろうが・・・
レイアウトも独特で、SATAの位置に注目!普通こんなところに配置するか?初めて見たぞ!

VGAはnForce3 250なためAGPなのだが、家にはAGPが沢山転がっているので、全く無問題(死語)。その中でも最上位なGeForce 6800搭載のASUS N6800/TD/512MBをチョイス。したのは良いが・・・CPUクーラーとGPUクーラーが干渉してしまった!!

珍しいサイドフローなGPUクーラーV60!
こんな変態クーラー使ってたのが悪いんだけど・・・クーラー換えなくては。思わぬ出費だ。まあ、こんな事自作には日常茶飯事だが何か?

色々調べてみると、今時のGPUクーラーはほとんどがPCIeXなので、AGP用が見当たらない。穴ピッチが同じでもスロットに干渉してしまうのだ。
考えた結果、ZALMANのVF700-AlCuが扇形をしており干渉問題はクリア出来ると判断し、某GWでこれもポイントはたいてご購入!

 
これで大丈夫!

組み立て 完了!何と雑な仕上がり。(笑) パッと見、電源本体が見当たらないが・・・はい、それはケース外側に付けているからなのだ。こうする事により、ケース内は広くなるし、電源の熱はケース内に篭らないのだ。
どうせPCは正面からしか見ない訳だし、どうって事ないのである。要するに、昔からケース外観には全く拘りが無いのだ。

BIOSは最新のP3に上げての購入だったので、そのままOSインストール開始!
何事も無くインストール終了し、起動してみると・・・USBの認識があまーい!
USBマウスとUSBキーボードの認識がおかしいのだ。 起動時、必ずマウスかキーボードの片方しか認識しないのである。ただし、起動後に接続すると両方認識出来るのだ。こんな現象は初めて遭遇した。さらにモニタも正常に認識出来ずにビックリマークが付いている。何故だろう?
まあ、モニタについては、ちゃんと表示出来てるし気分的な問題のみであるが・・・気持ち悪い。
(これについては、実害がない訳ではない。ただ、解像度の設定を有り得ない設定に出来るだけだ。デスクトップをスクロールしたりね!)
もうひとつ、メモリ容量を4GB中3.6GBも認識していた。普通にリソースを考えると、32ビットOSなんだから、3.6GBなんて有り得ないだろ?

2〜3日格闘したが、結局原因は掴めないままOS再インストールに踏み切った。
この時、BIOSのメモリ設定で、DDRII 800のはずがDDRII 533で認識されていたのに気付いた。

メモリ設定はCPUのメモリコントローラー依存なためからかDDRII 1066まで設定可能なようだ。

どうやら、BIOSのAUTO設定だと必ずDDRII 533と認識されるようだ。
これを手動でDDRII 800に設定し直し、OS再インストール開始。

起動ドライブをRAID0にしたのは、単発だとSSDと言えどもATA133なコントローラーのためか、どんなSSDでも転送トップスピードを100MB/sほどに抑えられてしまうからだ。う〜ん、この辺りはSSDなんて一般的に有り得ない時代のマザーなため、致し方ないところであろう。
RAID0にすれば、理論的な転送速度上限の200MB/sまでは期待できるからだ。また、今までの経験からNVRAIDはSSDと相性が良いらしく、ほぼ満額な転送速度が得られた実績があるからでもある。
(nForce4板ではプチフリSSD RAID0で約300MB/sが得られた。)

再インストール後、何故か全ての不具合が解決されていた。今までの苦労は一体何だったのだろう?
まっ、「終わり良ければ全て良し」としましょう。

お待ちかね!SSD RAID0転送速度や如何に!

 とっても好感触!
単発の2倍以上の好結果が得られました!
これが同一機種じゃなく、OSの入った結果なのだから立派です!
やはり、この変態板においてもNVRAID最強伝説は覆されなかったのである。

さあ、本格的に弄り倒そう!

まずは手始めに、K10statである。このツールは、AMD環境でWin2kを運用するには、無くてはならないものなのだ。
それは何故か?
静音にとっても有効なCPUクロック及び電圧のコントロールを、まさにCool'n'Quietな機能を、自分好みな設定で提供してくれるソフトだからである。
(通常、Dual Core以上なCPUの場合、何故かAMDはWin2kにCool'n'Quietを提供してないのだ。)

このK10statを使って、prime95等で軽くOC検証してみると、定格電圧時、3.7GHzまでベンチが通った。Dual CoreなためかQuad Coreよりも100MHzほど良い結果だった。

しかし、メイン機を越えた設定などあってはなりません。よって、3.6GHz常用とした。
通常な使い方なら、クロックが同じであれば、Dual CoreはQuad Coreに遜色ない能力を持っている。

ちなみに、AM3環境の955BE@3.6GHzの結果も19秒である。

したがって、通常な使い方なら、このAM2板もAM3環境とほぼ同等のパフォーマンスが得られると判断している。

  

 

最後にK10statを使った静音エコ度合いは、

アイドル状態でコア温度26℃をマーク!ほぼ室温と同じ!
惜しむらくは、K10statでもコア電圧設定はグレーアウトされており、好みの選択は出来ず、デフォルト・コア電圧設定でのみの使用となったことだ。
というとで最低コア電圧は1.0Vなわけである。0.8Vとかが選択出来れば、もっとコア温度が下がったろうに。


・総括
  今回 のWin2kスペックアップ計画は大成功であった。これで、当分の間はWin2kを現役で使い倒せるのだ。さらに将来、AM3の続く限りは(メモリもCPUのメモコン依存なので)最新なPCに成りうるのだ。(グラボは除く。)他の板ではこうは行きません。
このページのタイトル通りAM2NF3-VSTAは「Win2k最後の砦」なのだ!!


最終更新日 : 2009/08/12

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